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ハロウィンは家計簿にほぼ映らない、クリスマスケーキは12月24日の1日で月の26%——家計調査の「日別支出」で見る10〜12月のイベント出費と、2026年の予算の置き方【10/31・12/24】

総務省「家計調査」第6-16表(1世帯当たり1か月間の日別支出・二人以上の世帯)の2025年10〜12月分を集計。10月31日のケーキ・菓子支出は平日並みで、ハロウィンの山は見えない。一方、12月24日のケーキ支出は354.8円で月計1,386円の26%、おもちゃは24日ではなく直前の土日(12/20は1日平均の2.8倍)に集中。さらに12月に10月より増える額は、クリスマス関連4品目の+2,209円に対し、年末関連7品目は+10,102円。2026年のカレンダー(10/31土・12/19〜20土日・12/24木)に当てはめた予算の置き方を整理する。

10月31日、日本の家庭はハロウィンにいくら使っているのか。

総務省「家計調査」には、1世帯が「何日に」「何を」買ったかを日付ごとに集計した表(第6-16表「1世帯当たり1か月間の日別支出」)がある。2025年10月31日(金)の行を見ると、ケーキは21.0円、キャンデーは6.4円、その他の菓子は66.9円。どれも10月の1日平均(ケーキ18.8円・キャンデー7.3円・その他の菓子71.3円)とほとんど変わらない。

統計で見る限り、ハロウィンは家計にほぼ山をつくっていない。 山ができるのは12月、それも「24日のケーキ」「直前の土日のおもちゃ」「30〜31日の年末食材とお年玉」という、はっきり分かれた3つの塊だ。

この記事では、2025年10〜12月の日別データを品目ごとに集計し、2026年のカレンダーに当てはめて「どの週にいくら置いておけばいいか」を整理する。

この記事で使うデータと、読むときの注意

  • 出典: 総務省統計局「家計調査(家計収支編)」二人以上の世帯 第6-16表「1世帯当たり1か月間の日別支出」2025年10月・11月・12月分(e-Stat掲載のExcelを集計)
  • 補足: 月別の菓子支出は、同じ家計調査を全日本菓子協会がまとめた「令和7年1世帯当たり月別菓子支出金額」でも確認した(12月のケーキ1,386円で一致)

読むときに押さえておきたい点は2つある。

  1. 買わなかった世帯も含めた平均である。12月24日のケーキ354.8円は「ケーキを買った家庭の支出額」ではなく、二人以上の世帯(平均3人弱、高齢世帯も多い)全体で割った値だ。実際に買った家庭の金額はこの何倍にもなる。
  2. 日別表は家賃・光熱費・保険料など口座振替系の品目を除いて集計されている(表の注記)。そのため消費支出の月計は、通常の月次公表値より小さい。

「平均〇円」という絶対額より、同じ品目の中で、どの日に何倍に跳ねるかを見るのがこのデータの正しい使い方になる。

10月:ハロウィン当日より「その前の週末」

2025年10月31日は金曜日だった。ハロウィンと結びつきそうな品目の、当日と直前の週末(25日土・26日日)を並べる。

品目10月の1日平均25日(土)26日(日)31日(金・ハロウィン)
ケーキ18.8円28.4円(1.5倍)37.6円(2.0倍)21.0円(1.1倍)
キャンデー7.3円9.0円(1.2倍)11.4円(1.6倍)6.4円(0.9倍)
その他の菓子71.3円92.1円(1.3倍)90.9円(1.3倍)66.9円(0.9倍)
子供服17.9円40.5円(2.3倍)58.4円(3.3倍)7.2円(0.4倍)
かぼちゃ5.5円7.2円(1.3倍)6.3円(1.1倍)4.9円(0.9倍)

※1日平均=(月計−日付不詳分)÷31日

31日当日はどの品目も1倍前後で、むしろ下回るものもある。子供服とケーキは25〜26日の週末に2〜3倍まで上がっているが、ケーキは11日(土)にも1.8倍、子供服は19日(日)にも2.1倍の山があり、「ハロウィン需要」とまでは言い切れない。

言えるのは、ハロウィンの支出は家計全体で見ると誤差の範囲ということだ。仮装グッズは100円ショップで済ませる家庭が多く、お菓子も普段の買い物に紛れてしまう。年間イベント費用シミュレーターはハロウィンの標準予算を子どもあり家族で5,000円に置いているが、これは「参加する家庭が意識して使う額」の目安で、統計の平均と比べるものではない。

2026年の10月31日は土曜日。当日にパーティーや仮装イベントがある分、2025年より支出が当日に寄る可能性はある。それでも、10〜12月の予算づくりで真っ先に気にすべき月ではない。

12月①:ケーキは「24日の1日」で月の4分の1

12月に入ると景色が一変する。ケーキの日別支出を20日から25日まで並べるとこうなる。

日付(2025年)ケーキの支出12月の1日平均との比
12月20日(土)60.2円1.3倍
12月21日(日)59.4円1.3倍
12月23日(火)70.0円1.6倍
12月24日(水)354.8円7.9倍
12月25日(木)163.2円3.7倍
12月の月計1,386円—

計算してみると次のとおり。

  • 24日のシェア: 354.8 ÷ 1,386 = 25.6%(1日で月の約4分の1)
  • 24日+25日のシェア: (354.8+163.2) ÷ 1,386 = 518.0 ÷ 1,386 = 37.4%
  • 10月の1日平均(18.8円)と比べると: 354.8 ÷ 18.8 = 約18.9倍

月単位でも、ケーキの支出は10月584円・11月703円・12月1,386円と、12月だけが突出する(全日本菓子協会の集計では2025年の月平均642円に対して12月は2.2倍)。

24日に一緒に跳ねている品目も見ておく。いちご(34.2円・1日平均の3.3倍)、すし弁当(108.5円・2.0倍)、ワイン(22.7円・1.9倍)、「その他の主食的調理食品」(96.9円・1.4倍)。一方で外食の食事代は24日に400.0円と、12月の1日平均449.9円をむしろ下回る。外食の山は20日(土)の717.9円だった。

クリスマス当日は「家で食べる日」で、外で食べる会は直前の週末に前倒しされている。2026年の12月24日は木曜日なので、この傾向はさらに強まると考えるのが自然だ。

12月②:おもちゃは24日ではなく「直前の土日」

プレゼントの動きはケーキとまったく違う。玩具(ゲーム機・ゲームソフト・その他の玩具の合計)の12月の日別支出を、土日だけ抜き出す。

週末土曜日曜
12月6日・7日141.4円96.3円
12月13日・14日47.6円107.6円
12月20日・21日176.2円(1日平均の2.8倍)133.5円(2.1倍)
12月27日・28日33.0円54.1円
  • 6日・7日・13日・14日・20日・21日の6日間で、12月の玩具支出1,957円の35.9%
  • 22日〜25日の4日間は合計248.9円で12.7%にとどまる
  • 24日当日は71.8円で、1日平均(62.9円)の1.1倍

おもちゃの月計は10月1,014円・11月915円に対して12月1,957円と約2倍。11月はブラックフライデーがあるにもかかわらず10月より少なく、プレゼントの購入は12月の土日、とくに最後の土日に集中している。ゲーム機は12月20日だけで80.6円(1日平均の4.9倍)と、さらに極端だった。

2026年に当てはめると、「最後の土日」は12月19日(土)・20日(日)。この2日に人気商品の在庫が薄くなり、配送も混み合う前提で動くのが安全だ。

12月③:本当に重いのは「クリスマス」より「年末」

ここまでクリスマスを細かく見てきたが、12月の家計を本当に押し上げているのは別の塊だ。12月の支出から10月の支出を引いた「12月に増えた額」を、クリスマス関連と年末関連に分けて並べる。

区分品目10月12月増えた額
クリスマスケーキ584円1,386円+802円
クリスマス玩具1,014円1,957円+943円
クリスマスいちご4円326円+322円
クリスマスワイン233円375円+142円
クリスマス関連 計+2,209円
年末贈与金(お年玉など)4,296円7,302円+3,006円
年末その他の調理食品(おせち等を含む)3,460円6,262円+2,802円
年末牛肉1,593円3,018円+1,425円
年末もち96円1,053円+957円
年末かに36円924円+888円
年末切り花525円1,095円+570円
年末すし(弁当)1,226円1,680円+454円
年末関連 計+10,102円

年末関連の増加はクリスマス関連の約4.6倍(10,102 ÷ 2,209)。しかもその多くが最後の数日に集中する。28〜31日の4日間が月計に占める割合は、かに52%・牛肉39%・もち38%・その他の調理食品37%・すし弁当31%・贈与金27%。31日だけで、その他の調理食品は1,071.9円(同品目の12月の1日平均の約5倍)、すし弁当は300.9円が出ていく。

「12月は物入り」の正体は、クリスマスではなく大晦日前の4日間だと言っていい。

2026年のカレンダーに置き直す

データの山を、2026年の曜日に当てはめる。

時期2026年の日付2025年データで山だったもの先にやっておくこと
ハロウィン10月31日(土)目立った山なし予算は上限だけ決めて、100円ショップ・手持ちで済ませる
ボーナス支給12月上旬〜中旬が多い—年末分を先に取り分けてから使い道を決める
プレゼント購入12月5〜6日、12〜13日、19〜20日玩具は直前の土日が1日平均の2〜3倍欲しいものの確認は11月中、購入は19日より前の週末に
クリスマス当日12月24日(木)・25日(金)ケーキ7.9倍、すし弁当2.0倍、外食は平日並みケーキ予約、家で食べる前提の献立
年末12月28日(月)〜31日(木)かに・牛肉・もち・おせち・お年玉予約品・ふるさと納税の返礼品で前倒し、お年玉は新札の準備

家計ごとの予算の目安

平均値は買わなかった世帯を含むため、自分の予算には使えない。そこで、年間イベント費用シミュレーターの標準値(子どもあり家族:ハロウィン5,000円・お歳暮10,000円・クリスマス20,000円)を出発点に、夫婦+小学生2人の家庭で内訳をつくってみる。

クリスマス 20,000円の内訳(例)

  • ケーキ 4,000円(4〜5号のホール1台)
  • 家での食事(チキン・すし・オードブル) 6,000円
  • プレゼント 5,000円 × 2人 = 10,000円
  • 合計 4,000 + 6,000 + 10,000 = 20,000円

プレゼントの単価をどう決めるかで総額はもっとも大きく動く。祖父母や親戚への贈り物も含めて年間で整理するならプレゼント予算シミュレーター、クリスマス会を自宅で開くか店でやるかで迷っているならホームパーティー費用シミュレーターで人数ごとに比較できる。

年末の食材は、日別データのとおり最後の4日間で一気に出ていく。普段の食費とは別枠にしておかないと、「12月の食費が予算オーバー」と見誤りやすい。普段の月の食費の目安は食費の適正額シミュレーターで確認し、そこに年末分を上乗せする形で考えると管理しやすい。財源を冬のボーナスに頼る家庭は、ボーナス活用シミュレーターで貯蓄・投資と消費の割合を先に決めておくと、12月の出費に流されにくい。

よくある質問

Q. この記事の数字の前提データはどこから?

総務省統計局「家計調査(家計収支編)」二人以上の世帯、第6-16表「1世帯当たり1か月間の日別支出」2025年10月・11月・12月分です。e-Statで公開されているExcelから、品目ごとに日別の値と月計を取り出しました。1日平均は「(月計−日付不詳分)÷その月の日数」で計算しています。

Q. 12月24日のケーキが354.8円って、安すぎない?

買わなかった世帯も含む全世帯の平均だからです。二人以上の世帯には高齢の夫婦のみの世帯なども多く含まれます。1台4,000円のケーキなら、354.8 ÷ 4,000 ≒ 約9%の世帯が24日に1台買った計算になります(実際は単価も個数もばらつくので、あくまで目安)。

Q. ハロウィンにお金をかけるのは無駄ということ?

そうではありません。家計全体の統計に山が出ないのは、支出する家庭が一部に限られ、金額も小さいからです。子どもの仮装やパーティーを楽しみにしている家庭なら、上限を決めたうえで使えば十分です。

Q. 2026年も同じ動きになる?

曜日の並びが変わるので、日ごとの山の位置はずれます。2026年は10月31日が土曜、12月24日が木曜です。ただし「ケーキは24日、プレゼントは直前の週末、年末食材は最後の4日間」という構造は、行事の性格から大きくは変わらないと考えています。

Q. 数字が実感と合わない場合は?

地域や家族構成によって、イベントの出費は大きく違います。自分の家庭の条件で計算したい場合は年間イベント費用シミュレーターで世帯タイプとイベントごとの予算を変えてみてください。データの読み違いなどに気づいた場合は、お問い合わせフォームから知らせていただけると助かります。

10月のうちにやっておくこと

  • [ ] ハロウィン(10/31・土)の上限額を家族で決める
  • [ ] 子どもの欲しいものを11月中に聞いておく(購入は12/19〜20より前の週末に)
  • [ ] クリスマスケーキの予約開始時期を、利用する店で確認する
  • [ ] 年末の食材・おせちを予約品やふるさと納税で前倒しできるか検討する
  • [ ] お年玉の人数と金額を書き出し、ボーナスから先に取り分ける
  • [ ] 12月の食費予算を「普段の分」と「12/28〜31の年末分」に分けておく

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