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トイレリフォームの費用は?タイプ別・グレード別の相場と節水効果

トイレリフォームの費用をタイプ別・グレード別に解説。組み合わせ便器・一体型・タンクレスの相場、節水効果による水道代節約額、補助金情報まで網羅します。

トイレリフォームは「費用」と「節水効果」をセットで考える

トイレのリフォームを検討するとき、「便器を新しくしたいけど費用がかかる」と尻込みする方は多いです。しかし、古いトイレを使い続けることには水道代という継続的なコストがかかっています。

1990年代以前のトイレは1回の洗浄で13リットル以上の水を使いますが、現在の節水型トイレは大洗浄でも4.8〜6リットル。4人家族で年間の水道代が1〜2万円以上節約できるケースがあり、リフォーム費用が長期的に回収できます。

この記事では、タイプ別・グレード別の費用相場と、節水効果による水道代節約額を具体的な数字で解説します。

トイレの主要タイプ

まず、現在販売されている主要なトイレのタイプを整理します。

タイプ特徴向いている人
組み合わせ便器便器+タンク+便座が別売り。修理しやすいコストを抑えたい・修理のしやすさ重視
一体型便器便器・タンク・便座が一体化。スタイリッシュデザイン重視・掃除のしやすさ重視
タンクレス便器タンクなしでコンパクト。水圧が必要スペースを広く使いたい・高機能重視
システムトイレタンクレス+収納一体型。最高グレード広い空間・機能性最重視

タイプ別・グレード別の費用相場

便器本体価格と工事費を合計した「リフォーム総額」の相場です。

組み合わせ便器

グレード便器本体価格工事費総額(目安)
スタンダード3〜6万円3〜5万円6〜11万円
ミドル6〜12万円3〜5万円9〜17万円
ハイグレード12〜20万円3〜5万円15〜25万円

組み合わせ便器は部品ごとに交換できるため、ウォシュレット(温水洗浄便座)が壊れても便器ごと交換せずに済みます。修理費用を抑えたい人、トイレの見た目にこだわらない人に向いています。

一体型便器

グレード便器本体価格工事費総額(目安)
スタンダード10〜18万円4〜6万円14〜24万円
ミドル18〜28万円4〜6万円22〜34万円
ハイグレード28〜45万円4〜6万円32〜51万円

便器・タンク・ウォシュレットが一体成型のため、継ぎ目がなく掃除がしやすいのが特徴です。ただし故障した場合は丸ごと交換になるため、修理費用が高くなるリスクがあります。

タンクレス便器

グレード便器本体価格工事費総額(目安)
スタンダード20〜32万円5〜8万円25〜40万円
ミドル32〜50万円5〜8万円37〜58万円
ハイグレード50〜80万円5〜8万円55〜88万円

タンクがないためスペースを広く使えます。水道直圧式のため、水圧が弱い建物(マンション低層階・古い戸建て)では別途加圧ポンプが必要になることがあります(工事費+3〜8万円)。

システムトイレ(収納一体型)

グレード本体価格工事費総額(目安)
ミドル60〜90万円8〜15万円68〜105万円
ハイグレード90〜150万円以上8〜15万円98〜165万円以上

タンクレス便器に収納・手洗い器・照明などを組み合わせたシステムトイレは、トイレ空間ごとリフォームするイメージです。新築・大規模リノベーションに組み込むケースが多いです。

工事費の内訳

工事費の内訳を知っておくと、見積もりの確認に役立ちます。

作業内容費用の目安
既存便器の取り外し・処分1〜2万円
新規便器の設置・配管接続2〜4万円
床・壁のクロス張り替え(オプション)2〜5万円
換気扇交換(オプション)1〜2万円
手洗いカウンター設置(オプション)3〜8万円
加圧ポンプ設置(水圧不足の場合)3〜8万円

基本的な便器交換工事だけであれば工事費は3〜6万円程度ですが、床・壁の張り替えや換気扇交換を同時に行うと10〜15万円以上になることもあります。

節水効果の計算

古いトイレを新型に交換することで、水道代がどれだけ節約できるかを計算します。

洗浄水量の比較

年代・タイプ大洗浄小洗浄
1990年代以前の旧型13〜15リットル8〜10リットル
2000年代前半8〜10リットル6〜8リットル
現在の節水型(標準)6リットル4〜5リットル
現在の超節水型4.8リットル3〜3.8リットル

4人家族・年間節水量の試算

  • 1日の平均使用回数: 大5回/日・小5回/日(4人家族合計)
  • 旧型(13L/6L)→ 節水型(6L/3.8L)に交換した場合
計算項目旧型(年間)節水型(年間)削減量
大洗浄(5回×365日×水量)23,725リットル10,950リットル-12,775リットル
小洗浄(5回×365日×水量)10,950リットル6,935リットル-4,015リットル
年間節水量合計約16,790リットル
年間水道代節約額(約0.24円/L)約4,030円/年(上下水道合計で約15,000〜20,000円)

上下水道料金は地域によって大きく異なりますが、4人家族で年間1.5〜2万円程度の節約になるケースが多く見られます。

投資回収期間のシミュレーション

リフォーム費用年間節水額投資回収期間
10万円(組み合わせ・スタンダード)1.5万円約7年
20万円(一体型・ミドル)1.5万円約13年
35万円(タンクレス・スタンダード)1.5万円約23年

水道代の節約だけで費用を回収しようとすると、タンクレスは回収期間が長くなります。ただし「快適さ・デザイン性の向上」という定性的なメリットも含めて判断することが重要です。

主要メーカーの比較

国内主要メーカー

メーカー代表商品特徴
TOTOネオレスト・ウォシュレット国内シェアNo.1。ウォシュレット発祥
LIXIL(INAX)サティス・プレアスデザイン性が高い・収納一体型に強い
パナソニックアラウーノ泡洗浄・有機ガラス系素材で汚れがつきにくい
RinnaiリクシルOEM含むガス温水暖房と連携した製品も

TOTOとLIXILで国内シェアの約8割を占めており、部品供給・アフターサービス面では安心感があります。

補助金・助成金情報

トイレリフォームで利用できる補助金・助成金があります。

制度名対象補助額の目安
介護保険住宅改修要介護・要支援認定者のバリアフリー改修上限20万円の9割(18万円)
自治体の住宅改修補助金省エネ・バリアフリーリフォーム自治体により異なる(1〜30万円)
長期優良住宅化リフォーム推進事業省エネ性能向上を含むリフォーム最大200万円(補助率1/3)
こどもエコすまい支援事業省エネリフォーム(国の補助事業)5万円/戸(節水型便器交換含む)

トイレの節水型交換は省エネリフォームの対象になることが多いため、工事前に自治体の窓口か専門業者に確認することをおすすめします。

よくある質問

Q. この計算の前提データはどこから?

A. 洗浄水量のデータはTOTO・LIXIL等の製品仕様および節水型トイレ普及促進センターの公開データをもとにしています。水道料金の単価は全国平均値を使用しており、地域によって異なります。

Q. リフォームのタイミングはいつが良いですか?

A. 便器本体の寿命は一般的に15〜20年程度です。ウォシュレット(温水洗浄便座)の寿命は約10〜15年で、故障が頻繁になったら交換を検討してください。床・壁の貼り替えと同時に行うと工事費を節約できます。

Q. DIYでトイレ交換はできますか?

A. 便器の取り付け・取り外しには水道工事が伴うため、法律上は「排水設備の設置・変更」に該当し、自治体が指定した排水設備工事業者(有資格者)が必要です。DIYで行うことは一般的に推奨されません。

Q. 数字が実感と合わない場合は?

A. 水道料金は地域・使用量によって大きく異なります。くらシムのシミュレーターで実際の水道料金を入力して計算してみてください。お問い合わせフォームからのご意見もお待ちしています。

シミュレーターで計算してみよう

くらシムの「トイレリフォーム費用シミュレーター」では、現在のトイレの年代・タイプと希望するリフォームグレードを入力するだけで、工事費総額・年間節水額・投資回収期間を自動計算できます。

「どのグレードを選べばコストパフォーマンスが良いか」「節水効果で何年で元が取れるか」を数字で比較できるので、リフォーム会社への相談前の予算決めにぜひご活用ください。

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