離乳食の費用は手作り約5万円・市販ベビーフード約16万円|手作りvs市販のコスパ比較【月齢別・2026年】
離乳食(生後5〜18ヶ月)の総費用は手作りメインで約5.1万円、市販ベビーフード(1食1個150円)メインで約15.8万円、半々の併用で約10.4万円。主食もおかずも市販にすると約31.5万円。一方で調理時間は手作り約540時間・市販約108時間で、差の432時間を時給1,000円で換算すると約43万円。月齢別の月額早見表、条件別の総額、ベビーフードを使う家庭の割合(約8割)まで比較。
結論: 離乳食(生後5〜18ヶ月の14ヶ月間)にかかる費用は、手作りメインで約5.1万円、市販ベビーフードメインで約15.8万円、半々の併用で約10.4万円です(離乳食コストシミュレーターの既定値:大人の食事から取り分けあり・ベビーフード1個150円)。食材費だけなら手作りが約10.6万円安い一方、調理時間は手作り約540時間に対し市販約108時間で、差の432時間を時給1,000円で換算すると約43万円。お金を優先するなら手作り、時間を優先するなら市販、迷ったら併用が結論です。
実際、厚生労働省「平成27年度乳幼児栄養調査」では、ベビーフードを「よく使用した」「時々使用した」家庭は合わせて約8割(76.4%)、離乳食で困ったことの1位は「作るのが負担、大変」(33.5%)でした。市販を使うのは少数派ではありません。この記事では月齢別の月額と、条件を変えたときの総額を数字で整理します。
離乳食の費用は「お金」だけで考えてはいけない
生後5〜6ヶ月になると始まる離乳食。手作りと市販ベビーフードでは、1食あたりの差は100円前後ですが、14ヶ月積み上がると10万円以上の差になります。同時に、手作りは毎日30分〜1.5時間の調理時間がかかるため、共働き世帯では時間コストが金額差を上回ることもあります。
離乳食はいつから何回?月齢別のステップ
離乳食は一般的に4つのステップに分かれます。
| 時期 | 月齢 | 食事回数 | 食べる量(目安) | 形状 |
|---|---|---|---|---|
| 離乳初期 | 生後5〜6ヶ月 | 1回 | 少量(小さじ1〜5) | なめらかなペースト |
| 離乳中期 | 生後7〜8ヶ月 | 2回 | 中程度(50〜80g) | 舌でつぶせる硬さ |
| 離乳後期 | 生後9〜11ヶ月 | 3回 | 多め(80〜120g) | 歯茎でつぶせる硬さ |
| 離乳完了期 | 生後12〜18ヶ月 | 3回+間食 | 大人の1/2〜2/3 | 軟らかい固形食 |
初期は1日1回・少量からスタートし、後期には大人と同じ3回食に移行します。食べる量が増えるにつれて食材費も上がっていきます。
離乳食は月いくら?月齢別の費用早見表
シミュレーターの既定値(手作りの食材費 月4,000円を取り分けで3割減+調理の光熱費 月500円、市販は1個150円)で月額を比べると次のとおりです。市販は食事回数に合わせて1ヶ月の使用個数が30個→60個→80個→90個と増えるため、月齢が進むほど差が開きます。
| 時期 | 期間 | 手作りメイン | 市販メイン | 半々で併用 |
|---|---|---|---|---|
| 初期(5〜6ヶ月・1回食) | 2ヶ月 | 約3,300円/月 | 約4,500円/月(30個) | 約3,900円/月 |
| 中期(7〜8ヶ月・2回食) | 2ヶ月 | 約3,300円/月 | 約9,000円/月(60個) | 約6,150円/月 |
| 後期(9〜11ヶ月・3回食) | 3ヶ月 | 約3,300円/月 | 約12,000円/月(80個) | 約7,650円/月 |
| 完了期(12〜18ヶ月) | 7ヶ月 | 約3,300円/月 | 約13,500円/月(90個) | 約8,400円/月 |
| 14ヶ月の総額 | 約5.1万円(器具5,000円込み) | 約15.8万円 | 約10.4万円 |
計算式は、手作りが「(4,000円×0.7+500円)×14ヶ月+調理器具5,000円=51,200円」、市販が「(30個×2+60個×2+80個×3+90個×7)×150円=157,500円」です。
手作りの食材費内訳(離乳後期・1ヶ月の目安)
| 食材カテゴリ | 月額費用(目安) |
|---|---|
| 米・おかゆ | 200〜400円 |
| 野菜(にんじん・ほうれん草・かぼちゃ等) | 800〜1,500円 |
| たんぱく質(豆腐・白身魚・鶏ひき肉等) | 1,200〜2,000円 |
| 果物(バナナ・りんご等) | 500〜800円 |
| だし(昆布・かつお等) | 200〜400円 |
| 合計 | 2,900〜5,100円 |
既定値の月4,000円はこの中央付近です。大人の食事から味付け前に取り分ければ、離乳食専用に買う食材は3割ほど減らせます。
条件を変えると総額はいくら変わる?
総額を大きく左右するのは「取り分けをするか」と「市販を1食に何個使うか」です。
| 条件 | 14ヶ月の総額 |
|---|---|
| 手作り・取り分けあり(既定値) | 約5.1万円 |
| 手作り・取り分けなし(専用に食材を買う) | 約6.8万円 |
| 市販・1個100円の商品中心 | 約10.5万円 |
| 市販・1個150円(既定値) | 約15.8万円 |
| 市販・1個200円(大容量・瓶・カップ中心) | 約21.0万円 |
| 市販・主食もおかずも市販(1食2個相当・計300円) | 約31.5万円 |
「市販だと20〜30万円かかる」という話は、主食のおかゆまで市販で揃えた場合の数字です。ごはんだけ炊いて、おかずを1個の市販品にするだけで、総額は半分程度に収まります。
調理時間まで含めるとどっちが得?
| スタイル | 調理時間(14ヶ月) | 時間コスト(時給1,000円) | 費用+時間コスト |
|---|---|---|---|
| 手作りメイン | 約540時間 | 約54.0万円 | 約59.1万円 |
| 市販メイン | 約108時間(温め・盛り付け) | 約10.8万円 | 約26.6万円 |
| 半々で併用 | 約324時間 | 約32.4万円 | 約42.8万円 |
調理時間は1日あたり初期30分・中期1時間・後期以降1.5時間(市販は6〜18分)で計算しています。時給1,500円で換算すると、手作りと市販の時間コストの差は約64.8万円まで広がります。もちろん料理が好きな人や在宅時間が長い人にとって、この時間は「コスト」ではありません。共働きで平日の可処分時間が少ない家庭ほど、市販を積極的に使う合理性が高くなります。
手作りと市販、結局どっちがコスパがいい?
| 比較の軸 | コスパが良いのは | 差額(14ヶ月) |
|---|---|---|
| 食材費・購入費のみ | 手作り(約5.1万円) | 市販より約10.6万円安い |
| 時間コスト込み(時給1,000円換算) | 市販(約26.6万円) | 手作りより約32.6万円安い |
| 費用と手間のバランス | 併用(約10.4万円) | 調理時間を手作りの6割に短縮 |
- 在宅時間が長い・料理が苦にならない家庭: 手作り中心が最もコスパ良
- 共働きで平日の時間がない家庭: 市販を軸に、週末だけ手作り
- 迷ったら: 併用(平日1食だけ市販など)から始めて調整
家計全体で見れば、離乳食の差額(月数千円〜1万円台)は食費 家族人数別 適正額シミュレーターで食費全体を最適化するほうが効果が大きいケースもあります。
手作りのメリット・デメリット
メリット
- 食材費を大幅に抑えられる(市販の1/3〜1/4)
- 食材・味付けを完全にコントロールできる
- アレルゲンの管理がしやすい
- 大人の料理から取り分けることで家族一緒に食べやすい
- 食育につながる(子どもが食材を知る機会)
デメリット
- 調理時間が1日1〜1.5時間と長い
- まとめ調理・冷凍管理のスキルが必要
- 外出時・旅行時に持参が難しい
- 体調が悪い日も作らなければならないプレッシャー
市販ベビーフードの選び方
市販ベビーフードを選ぶ際のポイントを整理します。
月齢表示を必ず確認
市販品には「5〜6ヶ月から」「7〜8ヶ月から」などの月齢表示があります。月齢に合った硬さ・味の濃さのものを選ぶことが重要です。
国産食材・添加物の少ないものを選ぶ
原材料表示を確認し、国産野菜・国産肉を使用した製品を選ぶと安心感が高まります。食塩・砂糖・化学調味料が少ない(または不使用)の製品を選ぶのがおすすめです。
主要メーカーと特徴
| メーカー | 代表シリーズ | 特徴 |
|---|---|---|
| 和光堂(アサヒグループ) | BECHIちゃん・グーグーキッチン | 品揃え豊富・コスパ良 |
| キユーピー | ハッピーレシピ | 食材の素・栄養強化製品あり |
| 森永乳業 | ピュアミール | 食塩不使用・素材重視 |
| 雪印ビーンスターク | ひとさじシリーズ | なめらかペースト・離乳初期向け |
併用スタイルのおすすめ
「手作り原則・市販は外出時や疲れた日に」という併用スタイルが最もバランスが良く、多くの家庭で実践されています。
- 平日の自宅: 手作り(まとめ調理を週末に)
- 外出・旅行: 市販(パウチ・瓶タイプが携帯しやすい)
- 疲れた日・病気の日: 市販(罪悪感を持たないことが大切)
- ストック切れの緊急時: 市販
週末に1週間分をまとめて冷凍しておく「冷凍ストック法」を使えば、平日の調理時間を大幅に短縮できます。製氷皿や小分け容器に入れて冷凍し、1ヶ月以内に使い切るのが目安です。
よくある質問
離乳食は手作りと市販どっちが安い?
食材費・購入費だけを比べれば手作りが安く、生後5〜18ヶ月の総額は手作りメイン約5.1万円、市販ベビーフードメイン約15.8万円(1個150円)で約3分の1です。ただし手作りは調理時間が約540時間と市販(約108時間)の5倍かかるため、時間を時給1,000円で換算すると市販の方が約32.6万円安くなります。「お金優先なら手作り、時間優先なら市販」が結論です。
離乳食の費用は月いくら?
手作りメインなら取り分けありで月3,000〜4,500円程度です。市販メインは食事回数とともに増え、初期月約4,500円→中期約9,000円→後期約12,000円→完了期約13,500円(1個150円)。1食あたりでは手作り30〜80円、市販100〜200円が相場です。
離乳食を手作りしている人の割合は?
厚生労働省「平成27年度乳幼児栄養調査」では、ベビーフードを「よく使用した」が30.4%、「時々使用した」が46.0%で、約8割の家庭が市販品を併用しています。完全に手作りだけの家庭は少数派です。離乳食で困ったことの1位も「作るのが負担、大変」(33.5%)でした。
和光堂やキユーピーのベビーフードは1個いくら?
和光堂(グーグーキッチン・BIGサイズのグーグーキッチン等)やキユーピー(にこにこボックス等)のレトルトパウチ・カップは、ドラッグストアや通販で1個120〜250円程度が中心です。瓶タイプや大容量品は高め、まとめ買いやPB品は100円前後になります。シミュレーターでは1個150円を既定値にしており、詳細設定で単価を変えられます。
この計算の前提データはどこから?
市販ベビーフードの価格は大手通販・ドラッグストアの実勢価格(1個150円前後)をもとにしています。手作りの食材費は総務省家計調査の食料費データを参考にした概算値です。食事回数・量と月齢区分は厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定版)、ベビーフードの使用割合は厚生労働省「平成27年度乳幼児栄養調査」に基づいています。
離乳食を市販品だけにしても大丈夫?
栄養面では市販品だけでも十分に対応できます(栄養成分を調整して設計されています)。ただし食感や味のバリエーションが限られるため、手作りと組み合わせることが多くの小児科医から推奨されています。
ベビーフードのアレルギー対応は?
卵・乳・小麦などの特定原材料7品目の表示義務があります。アレルギーがある場合は原材料欄を必ず確認し、かかりつけの小児科・アレルギー科に相談してください。
数字が実感と合わない場合は?
家族の食材の買い方・使い方によって手作りコストは大きく変わります。離乳食コストシミュレーターで実際の購入単価を入力して試算してみてください。計算方法へのご意見はお問い合わせページからお寄せください。
シミュレーターで計算してみよう
くらシムの離乳食コストシミュレーターでは、月齢・スタイル(手作り/市販/併用の割合)を入力するだけで、月額費用・14ヶ月間のトータルコスト・時間コストを自動計算できます。
「手作りと市販でいくら差が出るか」「時間コストを含めるとどちらがお得か」を数字で確認できます。働き方・生活スタイルに合った離乳食スタイルを選ぶ参考に、ぜひ一度試算してみてください。
関連するシミュレーター
離乳食の前後にかかる子育て費用も、あわせて把握しておくと家計計画が立てやすくなります。
- ベビー用品費用シミュレーター — おむつ・ミルク等の月額費用を計算
- 出産費用シミュレーター — 出産一時金を差し引いた自己負担額
- 児童手当シミュレーター — 子どもの人数・年齢別の受給総額
- 子どもの習い事費用シミュレーター — 離乳食卒業後にかかる教育系支出