保険
自動車保険の等級とは?割引率・保険料の変化を等級別に徹底解説
自動車保険の等級制度(1〜20等級)の仕組み、割引率、事故後の等級ダウンと保険料変化を具体的な数字で解説。お得な活用法も紹介します。
等級って何?保険料にどう影響する?
自動車保険の見積もりを取ったとき、必ず聞かれる「現在の等級」。この等級が保険料に大きく影響することは知っていても、具体的に何%割引になるのか、事故を起こしたらどう変わるのかを正確に把握している人は少ないかもしれません。
等級制度の仕組みと、保険料への影響を具体的な数字で整理します。
等級制度の基本
自動車保険のノンフリート等級制度は1〜20等級の区分があり、等級が高いほど保険料が安くなる仕組みです。
- 新規加入: 6等級からスタート(セカンドカーは7等級)
- 無事故なら: 毎年1等級アップ
- 事故(保険使用)なら: 翌年3等級ダウン(一部事故は1等級ダウン)
等級別の割引率一覧
損保各社共通の「参考純率」ベースの割引率です(実際の保険料は会社・商品により異なります)。
| 等級 | 割引率 | 割増率 |
|---|---|---|
| 1等級 | — | 64%割増 |
| 2等級 | — | 28%割増 |
| 3等級 | — | 12%割増 |
| 4等級 | — | 2%割増 |
| 5等級 | — | ±0(基準) |
| 6等級 | 13%割引 | — |
| 7等級 | 19%割引 | — |
| 8等級 | 29%割引 | — |
| 9等級 | 38%割引 | — |
| 10等級 | 44%割引 | — |
| 11等級 | 48%割引 | — |
| 12等級 | 52%割引 | — |
| 13等級 | 56%割引 | — |
| 14等級 | 59%割引 | — |
| 15等級 | 62%割引 | — |
| 16等級 | 65%割引 | — |
| 17等級 | 66%割引 | — |
| 18等級 | 67%割引 | — |
| 19等級 | 68%割引 | — |
| 20等級 | 63%割引 | — |
※20等級は長期優良(F等級)として一部扱いが異なります。
等級による保険料の具体的な金額差
5等級(基準・年間保険料10万円)の場合を100%として比較します。
| 等級 | 年間保険料(目安) | 5等級比 |
|---|---|---|
| 5等級(基準) | 100,000円 | 100% |
| 6等級(新規加入) | 87,000円 | 87% |
| 8等級 | 71,000円 | 71% |
| 10等級 | 56,000円 | 56% |
| 12等級 | 48,000円 | 48% |
| 14等級 | 41,000円 | 41% |
| 16等級 | 35,000円 | 35% |
| 18等級 | 33,000円 | 33% |
| 20等級 | 37,000円 | 37% |
6等級(新規)から20等級まで無事故で育てると、年間保険料が87,000円から37,000円へと約57%減少します(14年かかります)。
事故を起こしたときの等級ダウンと保険料変化
通常事故(3等級ダウン)の影響
| 事故前等級 | 翌年等級 | 保険料変化(年間) |
|---|---|---|
| 10等級→7等級 | 7等級 | 56,000円→81,000円(+25,000円) |
| 14等級→11等級 | 11等級 | 41,000円→52,000円(+11,000円) |
| 18等級→15等級 | 15等級 | 33,000円→38,000円(+5,000円) |
| 20等級→17等級 | 17等級 | 37,000円→34,000円(-3,000円) |
3年間の累積コスト(通常事故・1回の場合)
10等級で事故を起こし保険を使った場合と使わなかった場合の比較です(自費修理費別途)。
| 年 | 事故あり(保険使用) | 事故なし(自費修理) | 差額累計 |
|---|---|---|---|
| 事故の翌年 | 7等級:81,000円 | 11等級:48,000円 | +33,000円 |
| 2年後 | 8等級:71,000円 | 12等級:48,000円 | +56,000円 |
| 3年後 | 9等級:62,000円 | 13等級:46,000円 | +72,000円 |
| 3年間合計 | 214,000円 | 142,000円 | +72,000円 |
修理費が72,000円以下なら「自費修理して等級を守る」方が得。これを等級を守るための自費修理の損益分岐点と呼びます。
「等級を守るか・保険を使うか」の判断基準
| 修理費の目安 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 〜30,000円 | 自費修理 | 等級ダウンによる3年保険料増加の方が大きい |
| 30,000〜70,000円 | 条件次第 | 等級・年齢・車種によって変わる |
| 70,000〜150,000円 | 条件次第 | 高等級なら自費の方が得なケースも |
| 150,000円以上 | 保険使用 | 3年間の保険料増加より修理費が大きい |
等級が高いほど(14等級以上)等級ダウンによる保険料増加が小さいため、自費修理の損益分岐点が下がります。
フリート契約との違い
10台以上の契約はノンフリート(個人)ではなくフリート契約となり、別の料率体系が適用されます。個人ユーザーは基本的にノンフリート等級制度です。
等級を効率よく上げるコツ
| 方法 | 効果 |
|---|---|
| 小額事故は自費修理 | 等級維持 → 長期的に保険料が安くなる |
| テレマティクス型保険を活用 | 安全運転で割引を受けながら等級アップ |
| セカンドカー割引(7等級スタート) | 家族の2台目は新規でも1等級優遇 |
| 一括見積りで乗り換え | 等級を引き継いで安い保険に切り替え |
等級と保険料の変化をシミュレーション
現在の等級・事故の有無・修理費を入力して、保険を使った場合と自費修理した場合の3〜5年間の保険料差を比較できます。
自動車保険等級シミュレーターで、次の判断に役立てましょう。