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ペット可物件の追加費用はいくら?敷金・家賃上乗せの相場

ペット可物件にかかる追加費用(ペット敷金・家賃上乗せ・退去時費用)をペットの種類別に解説。3年間の追加費用合計と原状回復費用の相場を徹底解説します。

ペット可物件、「普通の物件より高い」はどのくらい?

「ペットと一緒に暮らしたい」と思ったとき、多くの人が最初に直面するのがペット可物件の費用の高さです。ペット可物件は通常の物件に比べて敷金が多く、家賃も上乗せされることがあります。さらに退去時には通常より高い原状回復費用が発生することも。

実際のところ、ペット可物件に住むと「普通の物件より何円多くかかるのか」を具体的な数字で把握している人は少ないのではないでしょうか。この記事では、ペットの種類別に追加費用の目安を整理します。

ペット可物件の追加費用の内訳

ペット可物件では、通常の賃貸物件に比べて以下の費用が上乗せされることが一般的です。

費用の種類発生タイミング内容
ペット敷金入居時ペット用の原状回復に充てるための担保金
家賃の上乗せ毎月通常家賃に上乗せされる金額
管理費の上乗せ毎月共用部の清掃費用等
退去時の清掃費用退去時消臭・クリーニング費用
壁・床の張替え費用退去時ペットによる傷・汚れの補修

これらの費用は物件・ペットの種類によって異なりますが、ペット可物件では入居から退去まで一貫してコストが高くなることを理解しておく必要があります。

ペットの種類別・追加費用の相場

ペットの種類によって、物件に与えるダメージや臭いの程度が異なるため、要求される費用も変わります。

ペットの種類別追加費用の目安

ペットの種類ペット敷金家賃上乗せ月額管理費上乗せ退去時清掃費用
小型犬(5kg以下)家賃1〜2ヶ月分3,000〜8,000円0〜3,000円3〜8万円
中型犬(5〜25kg)家賃2〜3ヶ月分5,000〜1万円0〜5,000円5〜15万円
大型犬(25kg超)家賃3〜4ヶ月分1〜2万円0〜5,000円10〜20万円
家賃1〜2ヶ月分3,000〜8,000円0〜3,000円5〜15万円
小動物(うさぎ・ハムスター等)家賃0.5〜1ヶ月分0〜3,000円0〜1,000円1〜3万円

猫は爪とぎや臭いの問題から、小型犬と同等かそれ以上の費用が求められるケースがあります。大型犬は受け入れてくれる物件自体が少なく、費用も割高です。

3年間の追加費用合計

入居から3年間で、通常の物件と比べてどれだけ多く費用がかかるかをシミュレーションします。

前提条件:家賃8万円の物件、通常敷金1ヶ月分(8万円)との差額を計算

小型犬を飼った場合の3年間の追加費用

費用項目計算式金額
ペット敷金(1ヶ月分追加)8万円 × 1ヶ月8万円
家賃上乗せ(月5,000円)5,000円 × 36ヶ月18万円
管理費上乗せ(月1,000円)1,000円 × 36ヶ月3.6万円
退去時清掃費用5万円
3年間の追加費用合計約34.6万円

猫を飼った場合の3年間の追加費用

費用項目計算式金額
ペット敷金(1ヶ月分追加)8万円 × 1ヶ月8万円
家賃上乗せ(月5,000円)5,000円 × 36ヶ月18万円
管理費上乗せ(月2,000円)2,000円 × 36ヶ月7.2万円
退去時清掃費用8万円
3年間の追加費用合計約41.2万円

3年間で34〜41万円以上の追加費用が発生する計算になります。これはペット保険や餌・医療費を除いた、純粋に「ペット可物件に住むためのコスト」です。

退去時の原状回復費用の相場

退去時の原状回復費用は、ペットによるダメージの程度によって大きく異なります。

退去時のペット関連補修費用の目安

補修内容費用の目安備考
室内消臭クリーニング3〜8万円全室消臭が必要な場合
クロス(壁紙)の張替え5〜15万円1部屋あたり2〜5万円
フローリングの補修・交換5〜30万円傷の程度・面積による
ドア・巾木等の補修1〜5万円引っかき傷等
合計(軽度ダメージ)10〜20万円
合計(重度ダメージ)30〜60万円全面張替えの場合

ペット敷金が返ってこないだけでなく、それを超える補修費用を請求されるケースもあります。

ペット敷金で賄えない場合は追加請求になる

ペット敷金実際の修繕費用追加請求額
16万円(家賃8万円×2ヶ月)20万円4万円
16万円35万円19万円
24万円(家賃8万円×3ヶ月)30万円6万円

特定の部屋を徹底的に傷つけてしまうと、敷金だけでは賄えない修繕費が発生します。ペットによるダメージを最小限にする工夫(爪とぎ対策・消臭対策)が費用管理の鍵です。

ペット可物件を探すコツ

ペット可物件は普通の物件より選択肢が少ないため、探し方のポイントを押さえておくことが重要です。

1. 「ペット相談可」物件にも注目する
「ペット可」として表示されていない物件でも、「相談可」の場合は交渉の余地があります。小型犬や猫なら許可が得られるケースもあります。

2. 管理組合・管理会社のルールを確認する
マンションの場合、管理組合のルールで飼育可能なペットの種類・サイズが制限されていることがあります。契約前に必ず確認しましょう。

3. 費用交渉は可能
「ペット敷金が高い」と感じたら、交渉できるケースもあります。ペットの大きさや種類、入居実績(他の物件での評判)を示すと交渉しやすくなります。

4. 一軒家は交渉しやすい
マンション・アパートよりも一軒家の方が、管理組合の制約がなくペット飼育の制限が緩い傾向があります。

5. ペット専用物件も検討する
近年、ペット専用・ペット優遇マンションが増えています。ドッグランや洗い場が整備されていることもあり、追加費用はかかるものの利便性が高い選択肢です。

ペットのダメージを最小限にする工夫

退去時の費用を抑えるために、日頃からできることを実践しましょう。

  • 壁に引っかき傷防止シートを貼る: 猫の場合、爪とぎ対策として有効
  • フローリングにマットを敷く: 犬の爪による傷を防ぐ
  • 消臭スプレーを定期的に使用: 臭い問題を予防して退去時の清掃費を抑える
  • 定期的に専門業者のクリーニングを受ける: 3年に1度程度、在住中にプロのクリーニングを依頼する(退去時の費用が安くなることも)

よくある疑問

Q. 無断でペットを飼うと何が起きる?
発覚した場合、即時退去・損害賠償請求(ダメージ補修費全額)・強制解約となる可能性があります。必ず許可を得た上で飼育しましょう。

Q. ペット敷金は退去後に返ってくる?
修繕費を差し引いた残額が返金されます。ダメージが軽微であれば一部返金されますが、ペット可物件では全額返金されないケースがほとんどです。

Q. 猫は爪が引っかかりやすいのでカーペット物件は避けるべき?
カーペットは爪が引っかかりやすく傷みやすいです。フローリングの方が補修しやすく、退去時の費用が抑えられるケースが多いです。

Q. 数字が実感と合わない場合は?
地域・物件・ペットの種類・管理会社の方針によって費用は大きく異なります。入居前に管理会社に詳細を確認してください。

シミュレーターで計算してみよう

くらシムの「ペット可物件コストシミュレーター」では、ペットの種類・家賃・居住予定期間を入力するだけで、入居時から退去時までの追加費用の合計を自動計算できます。通常物件との費用差を把握して、ペット可物件への引越しの判断材料にしてください。

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