格安SIMに乗り換えると年間いくら節約できる?2026年9月の最新料金で8社を徹底比較
ドコモMAX(月8,448円)・au使い放題MAX+(7,788円)・ソフトバンク テイガク無制限(8,008円)からahamo・povo・LINEMO・楽天モバイル・IIJmioなど8社へ乗り換えた場合の節約額を、2026年9月時点の公式料金で試算。ドコモ→ahamoは年76,296円。家族割・光セット割を使っている場合の差額、12月のahamo改定、データ使用量別の最安プランも解説します。
結論:定価同士なら年6〜8万円、割引込みの実額でも年2〜5万円
大手キャリアの主力プランは、2025〜2026年の新プラン移行と値上げで月7,800〜8,500円(割引前)になりました。これに5分かけ放題オプション880円を足すと月8,600〜9,300円。格安SIM・サブブランドなら同じ5分通話付きで月1,000〜3,300円に収まるため、定価同士の比較では1回線あたり年6〜8万円の差になります。
ただし、実際に大手キャリアへ払っている金額は定価より低いのが普通です。MM総研の2026年1月調査では、利用者が実際に払っている平均月額は大手キャリア4,656円・サブブランド3,119円・MVNO 1,830円。家族割・光セット割・小容量プランを使っている人が多いためで、平均値同士の差は大手→サブブランドで月1,537円(年18,444円)、大手→MVNOで月2,826円(年33,912円)です。
つまり「年いくら浮くか」は、今どのプランをどんな割引で使っているかで3倍以上変わります。本記事では2026年9月に各社公式サイトで照合した料金をもとに、定価・割引込みの両方で試算します。自分の条件は格安SIM乗り換え節約額シミュレーターに入れるとすぐ計算できます。
大手キャリアの料金(2026年9月・税込・割引前)
eximo・メリハリ無制限+などの旧プランは新規受付を終了し、各社の主力は以下の3プランに入れ替わっています。
| キャリア | 主力プラン | 3GB以下の月 | 無制限 | 最大割引(1回線) |
|---|---|---|---|---|
| ドコモ | ドコモMAX | 6,798円(1GB以下5,698円) | 8,448円 | −2,420円 |
| au | 使い放題MAX+ 5G | 7,788円(1GB以下6,138円) | 7,788円 | −2,310円 |
| ソフトバンク | テイガク無制限(2026年6月2日開始) | 8,008円 | 8,008円 | −2,310円 |
最大割引は「家族3人以上の家族割+光回線セット割」の合計です。ドコモはみんなドコモ割1,210円+ドコモ光セット割1,210円、auは家族割プラス1,210円+auスマートバリュー1,100円、ソフトバンクは新みんな家族割1,210円+おうち割 光セット1,100円。ここにカード払い割(220〜550円)が加わります。
旧プランの利用者も値上げの対象です。ソフトバンクはメリハリ無制限+などを2026年7月1日から月550円値上げ(7,425円→7,975円)、ドコモはeximoや5Gギガホを2026年12月1日から月550円(eximo無制限7,315円→7,865円)、irumoを最大330円値上げします。「昔のプランのままだから安いはず」という前提は崩れつつあります。
乗り換え先8社の料金(データ使用量別・5〜10分通話込み)
通話条件を揃えるため、各社の「5分または10分かけ放題」を含めた月額で比較します。
| サービス | 月3GB以下 | 月20GB以下 | 月30GB超 | 初期費用(Web) |
|---|---|---|---|---|
| ahamo | 2,970円(30GB) | 2,970円(30GB) | 4,950円(大盛り110GB) | 0円 |
| povo2.0 | 1,540円(3GB) | 3,330円(30GB) | 6,110円(30GB×2) | 0円 |
| LINEMO | 1,540円(3GB) | 2,970円(ベストプランV 30GB) | 30GBが上限 | 0円 |
| ワイモバイル | 4,158円(シンプル3 S 5GB) | 5,258円(M 30GB) | 6,358円(L 35GB) | 3,850円 |
| UQ mobile | 3,828円(コミコミプランバリュー35GB) | 3,828円 | 3,828円(35GBが上限) | 3,850円 |
| IIJmio | 1,450円(5GB) | 2,500円(25GB) | 4,400円(55GB) | 3,300円+SIM発行料 |
| mineo | 1,848円(3GB) | 2,728円(30GB) | 3,498円(50GB) | 3,740円 |
| 楽天モバイル | 1,078円(3GB) | 2,178円(20GB) | 3,278円(無制限) | 0円 |
出典: 各社公式サイトの料金ページ(2026年9月照合)。povoは基本料0円+トッピング(3GB/30日間990円、30GB/30日間2,780円)+5分以内通話かけ放題550円、楽天モバイルはRakuten Linkアプリで国内通話無料として計算。
ワイモバイルとUQ mobileは表の上では割高に見えますが、光回線や電気とのセット割(ワイモバイルのおうち割 光セット(A)は1,650円引き)を前提にした料金設計です。店舗でサポートを受けられるのも両社だけなので、割引条件を満たせるかで評価が変わります。
ケース別の試算:自分に近いパターンを探す
以下はすべて格安SIM乗り換え節約額シミュレーターで計算した結果です。
ケース1:ドコモMAX(月20GB前後)→ahamo
```
ドコモ: 8,448円 + 5分通話無料オプション880円 = 9,328円/月
ahamo : 2,970円(30GB・5分かけ放題込み)
差額 : 6,358円/月 → 年76,296円 → 5年381,480円
```
最も典型的なパターンです。同じドコモ回線を使うため、通信品質の変化も感じにくいはずです。
ケース2:ソフトバンク テイガク無制限(月20GB前後)→IIJmio 25GB
```
ソフトバンク: 8,008円 + 準定額オプション+880円 = 8,888円/月
IIJmio : 2,000円 + 通話定額5分+500円 = 2,500円/月
差額 : 6,388円/月 → 年76,656円
初期費用3,300円は1ヶ月目で回収、5年で379,980円
```
ケース3:au使い放題MAX+(毎月30GB超)→楽天モバイル
```
au : 7,788円 + 通話定額ライト2 880円 = 8,668円/月
楽天モバイル: 3,278円(無制限・Rakuten Linkで通話無料)
差額 : 5,390円/月 → 年64,680円
```
ケース4:ドコモ4回線+ドコモ光で最大割引を受けている家族→全員ahamo
```
ドコモ: 8,448円 + 880円 − 2,420円(家族割+光セット割) = 6,908円/月・回線
ahamo : 2,970円/月・回線
差額 : 3,938円/月・回線 × 4回線 → 年189,024円
```
割引を外しても年19万円近く浮きます。ただし家族の一部だけ乗り換えると、残る家族の家族割が縮んで期待より節約額が小さくなります。実例は家族3回線のうち1回線だけ乗り換えたケーススタディで検算しています。
ケース5:月3GB以下・通話は短め→LINEMOベストプラン
```
ドコモMAX(3GB以下): 6,798円 + 880円 = 7,678円/月
LINEMO : 990円 + 通話準定額550円 = 1,540円/月
差額 : 6,138円/月 → 年73,656円
```
使用量別の選び方フローチャート
```
直近3ヶ月のデータ使用量は?
├─ 3GB以下 ─┬─ 通話はほぼLINE → 楽天モバイル(1,078円)・IIJmio 5GB(950円)
│ └─ 5分以内の電話が多い → LINEMO/povo(1,540円)
├─ 3〜20GB ─┬─ 品質重視 → ahamo・LINEMOベストプランV(2,970円・5分込み)
│ └─ 最安重視 → 楽天モバイル(2,178円)・IIJmio 25GB(2,500円)
└─ 30GB超 ──┬─ 無制限が欲しい → 楽天モバイル(3,278円)
└─ 大手回線で大容量 → ahamo大盛り(4,950円、12月以降は120GB 5,115円)
```
MM総研の調査では月間データ通信量の中央値は3GB、3GB以下の人が50.4%を占めます。平均は13.25GBと大きめですが、これは一部のヘビーユーザーが押し上げているためです。「無制限でないと不安」と感じる人ほど、実際の使用量を一度確認する価値があります。
2026年12月1日のahamo改定に注意
ahamoは2026年12月1日から、40GB以下3,135円・60GB以下4,125円・120GB以下5,115円の段階制に一本化されます。大盛りオプションは11月30日で終了し、既存契約者も手続き不要で新料金に移ります。最低料金は165円上がりますが容量は30GB→40GBに増え、5分かけ放題は継続です。
ケース1を改定後の料金で計算すると、差額は9,328円−3,135円=月6,193円、年74,316円。年2,000円ほど縮むものの、乗り換えの有利さは変わりません。使い過ぎで上の段階に上がるのを防ぐ無料の「上限設定オプション」も新設されます。
通信品質と乗り換え手順
ahamo・povo・LINEMO・UQ mobile・ワイモバイルは大手キャリア自身のブランドなので、回線品質は基本的に同等です。IIJmio・mineoなどのMVNOは平日昼12時台や夕方に速度が落ちやすく、楽天モバイルは自社回線とau回線のローミングを併用しています。
手続きはMNPワンストップ方式で、乗り換え先のWebサイトから申し込むだけで完了します。
- 直近3ヶ月のデータ使用量と、請求明細の割引・オプションを確認する
- 乗り換え先で申し込み、本人確認書類をアップロード(10〜30分)
- eSIMなら即日、SIMカードなら1〜3日で届き、開通手続き(5〜10分)
- キャリアメールを使っている場合は、月330円のメール持ち運びかGmail等への移行を決める
MNP転出手数料は無料、2022年7月以降の契約なら解約金もほぼかかりません。端末を買い替えるかどうかは、スマホ買い替えシミュレーターで分割代・下取りを含めて比較すると判断しやすくなります。
ペルソナ別のおすすめと節約額
| ペルソナ | 使い方 | 乗り換え例 | 年間節約額(定価比較) |
|---|---|---|---|
| 共働き夫婦(30代) | 2人とも月15GB前後、通話は短め | ドコモMAX×2→ahamo×2 | 152,592円 |
| 大学生・一人暮らし | 自宅Wi-Fi中心で月2GB、連絡はLINE | au使い放題MAX+→楽天モバイル3GB | 91,080円 |
| シニア(70代) | 月1〜2GB、電話は10分以内が多い | ドコモMAX(3GB以下)→UQ mobileコミコミプランバリュー | 46,200円 |
| テレワーク会社員 | テザリング込みで月50GB | ソフトバンク テイガク無制限→楽天モバイル無制限 | 67,320円 |
共働き夫婦のように使用量が中くらいで回線数が多い家庭ほど、節約額は大きくなります。一方、シニアのように店舗サポートを重視する場合は、auショップで相談できるUQ mobileやソフトバンクショップ対応のワイモバイルを選ぶと、最安ではなくても安心感と節約を両立できます。大学生のケースは「1GB以下の月」がほとんどならauでも6,138円まで下がるため、実際の差は年71,280円(月5,940円)になります。
乗り換えで失敗しやすい5つの落とし穴
- 端末の分割払いが残っている:回線を解約しても端末代の支払いは続きます。返却プログラムを利用中の場合は、返却条件(利用期間・端末の状態)を先に確認しましょう。
- 家族割の人数が減る:自分だけ乗り換えると、残る家族の家族割が縮みます。世帯全体の請求額で比べることが大切です。
- キャリアメールが使えなくなる:銀行や行政サービスの登録メールをキャリアメールにしていると、乗り換え後にログインできなくなることがあります。事前に登録先を変更しておきます。
- 容量を少なく見積もりすぎる:3GBプランで毎月追加購入すると、結局20GBプランより高くなります。直近3ヶ月の最大値を基準に選びます。
- 通話料の従量課金:ahamo・LINEMOベストプランV・UQ mobileコミコミプランバリュー以外は、かけ放題を付けないと22円/30秒(IIJmioは11円/30秒)かかります。毎月1時間話すなら約2,640円になるため、通話オプションは必ず比較に入れましょう。
よくある質問
Q. 光回線のセット割がなくなると、ネット代は上がりますか?
A. ネット代そのものは変わりませんが、スマホ側の割引(1回線1,100〜1,210円)が消えます。乗り換え先に合わせて光回線も替えるか、今の光回線を残すかは、通信費トータルシミュレーターと光回線プラン比較で世帯合計を比べてから決めるのが安全です。
Q. 家族のうち1人だけ乗り換えても得になりますか?
A. 得にはなりますが、期待より小さくなりがちです。家族割は回線数で割引額が決まるため、1人抜けると残る家族の割引が縮みます。全員まとめて乗り換えるか、段階的に移るかを事前に試算しておきましょう。
Q. 子どものスマホも格安SIMで大丈夫?
A. フィルタリングや見守り機能の対応状況はサービスごとに違います。費用面は子どものスマホ代シミュレーターで、キャリアのジュニア向けプランと比較できます。
Q. この記事の料金の出典は?
A. 各社公式サイトの料金ページ(ドコモMAX、ahamo「新しいahamo」、au使い放題MAX+ 5G、ソフトバンク報道発表2026年4月10日、ワイモバイル「月額基本使用料変更のお知らせ」、povo2.0トッピング一覧、LINEMO・UQ mobile・IIJmio・mineo・楽天モバイルの料金表)を2026年9月に照合しました。平均月額とデータ使用量の分布はMM総研の2026年1月調査です。
Q. 計算結果が自分の請求額と合わないのはなぜ?
A. 本記事とシミュレーターは割引前の標準料金で計算しています。家族割・光セット割・カード払い割、端末の分割代、留守電などのオプション、旧プランの契約が主なずれの原因です。シミュレーターの詳細設定に明細の金額を入れると実態に近づきます。計算の誤りに気づいた場合はお問い合わせからご連絡ください。
Q. povoの「基本料0円」は本当に0円で使い続けられる?
A. 基本料は0円ですが、180日間以上有料トッピングの購入がないと利用停止や契約解除になる場合があります。メイン回線として使うなら、毎月3GB(990円)や30GB(2,780円)のトッピングを買う前提で考え、表の月額で比較するのが現実的です。サブ回線として持つ場合は、半年に1回の小さなトッピング購入で維持費を最小限にできます。
Q. 乗り換えのベストタイミングは?
A. 料金は日割りにならないサービスもあるため、月末近くの切り替えが無駄が少なくなります。ahamoへ乗り換えるなら、12月1日の改定後は40GB 3,135円が基準になる点も踏まえておきましょう。
まとめ
- 定価同士なら大手キャリア→格安SIMで1回線年6〜8万円、家族4回線なら年20〜30万円の差
- 家族割・光セット割(最大2,420円)を使っている家庭でも、ドコモ→ahamoで1回線年4.7万円の差が残る
- 月3GB以下なら楽天モバイル・IIJmio・LINEMO、20GB以下ならahamo・楽天モバイル・IIJmio、30GB超なら楽天モバイル無制限が最安候補
- ドコモの旧プランとahamoは2026年12月1日に値上げ。旧プラン利用者ほど乗り換えの効果が大きくなる
- 端末の残債・キャリアメール・家族割の人数の3点を先に確認しておけば、乗り換え後に想定外の出費や手間が発生しにくい
まずは格安SIM乗り換え節約額シミュレーターで、今の請求額と使用量を入れて年間の差額を確認してみてください。通信費以外の見直しは固定費総点検シミュレーターでまとめて試算できます。