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債券の利回り計算|100万円の税引後利息は個人向け国債1.95%で年15,539円・固定5年2.24%【2026年10月】

債券の利息には20.315%の税金がかかり、100万円を個人向け国債(変動10年・1.95%)で運用すると税引後の年間利息は約15,539円、固定5年(2.24%)なら約17,849円、社債(2.5%)なら約19,921円(2026年10月15日発行分)。直接利回り・最終利回りの計算式、国債・地方債・社債・外国債の利回り比較表、投資額別の税引後手取り早見表を掲載。

「安全・確実」な債券投資の利回りを正しく理解する

先に結論:債券の利息には20.315%の税金がかかります。100万円を個人向け国債(変動10年・利率1.95%)で運用すると税引後の年間利息は約15,539円、固定5年(2.24%)なら約17,849円、国内社債(年率2.5%想定)なら約19,921円です(2026年9月募集・10月15日発行分の利率)。メガバンクの普通預金(年0.40%)の税引後約3,187円と比べると、国債でも約4.9倍の利息になります。実際の金額は債券利回りシミュレーターに投資額・利率・残存期間を入力すれば即座に計算できます。

株式投資のように価格が大きく変動するリスクを取りたくない人が選ぶのが債券投資です。国や企業にお金を貸し、定期的に利息を受け取りながら、満期になると元本が返ってくる仕組みです。預金より高い利回りを狙いたい人は、まず定期預金の金利と比べてみるとよいでしょう。

ただし、「利回り」という言葉には複数の意味があり、単に表示されている数字を信じるだけでは、手取りのリターンを見誤ることがあります。税引前と税引後の違い、直接利回りと最終利回りの違いを理解することが、債券投資の第一歩です。

主な債券の種類と利回り比較

個人向け国債は財務省公表の2026年9月募集分(10月15日発行)の利率、地方債は共同発行市場公募地方債10年の2026年9月債、社債は2026年7〜9月に募集された個人向け社債の実績、その他は市場の代表的な利回り水準の目安です。個人向け国債の利率は毎月改定されるため(10月募集分は10月7日公表)、投資時に必ず最新情報を確認してください。

債券の種類利回り(年率・税引前)特徴
個人向け国債(変動10年・第198回)1.95%基準金利×0.66で半年ごとに見直し・元本保証
個人向け国債(固定5年・第186回)2.24%5年間利率固定・元本保証
個人向け国債(固定3年・第196回)1.96%3年間利率固定・元本保証
地方債(共同発行10年・9月債)3.212%国債より0.2%前後高い・信用力高
国内社債(個人向け・5年前後)2.4〜2.6%例: クレディセゾン2.448%、三菱HCキャピタル2.642%
国内社債(劣後・格付け低め)2.9〜4.8%例: 三井住友トラストG劣後債2.902%、ソフトバンクG 4.75%
外国国債(米国10年債)4%台為替リスクあり
劣後債・ハイイールド債6.0%〜元本毀損リスクが高い

個人が最も手軽に購入できる個人向け国債は元本保証・最低金利保証(0.05%)があり、安全性は最高です。2026年は日銀の利上げ(政策金利1.25%)で国債利回りが上昇し、3商品とも年2%前後まで上がりました。なお10月15日発行分は固定5年(2.24%)が変動10年(1.95%)を上回る珍しい状態です。

変動10年と固定5年、どちらを選ぶ?

判断ポイント変動10年(1.95%)固定5年(2.24%)
100万円の税引後利息当初年約15,539円年約17,849円(5年で約8.9万円)
金利がさらに上がった場合半年ごとに利率が上がる5年間2.24%のまま
金利が下がった場合利率が下がる(下限0.05%)5年間2.24%で確定
向いている人今後も金利上昇が続くと考える人今の利率を確定させたい人

変動10年の利率は「10年国債利回り×0.66」なので、10年国債利回りが約3.4%を超えないと固定5年の2.24%を上回りません(2.24÷0.66≒3.39%)。

「直接利回り」と「最終利回り」の違い

債券の利回りには主に2種類の計算方法があります。

直接利回り(カレント・イールド)

保有中に受け取る利息の割合を示します。

```
直接利回り = (年間利息 ÷ 購入価格) × 100
```

  • 年間利息: 100万円 × 2% = 20,000円
  • 直接利回り: 20,000円 ÷ 980,000円 × 100 = 約2.04%

最終利回り(Yield to Maturity)

利息収入に加え、購入価格と額面の差(キャピタルゲイン・ロス)も含めた利回りです。

```
最終利回り = (年間利息 + (額面−購入価格)÷ 残存年数)÷ 購入価格 × 100
```

  • 年間の価格差益: (100万円−98万円)÷ 5年 = 4,000円
  • 最終利回り: (20,000円 + 4,000円)÷ 980,000円 × 100 = 約2.45%

一般的に公表される「利回り」は最終利回りを指すことが多いです。額面より安く買えば最終利回り > 直接利回り、高く買えばその逆になります。

税引後の手取り利息

債券から得られる利息には、株式の配当と同様に20.315%の源泉税がかかります(所得税15.315%+住民税5%)。

```
税引後利息 = 税引前利息 × (1 − 0.20315)= 税引前利息 × 0.79685
```

税引前利率税引後利率100万円投資の年間手取り
0.3%0.239%2,390円
0.5%0.398%3,980円
1.0%0.797%7,970円
2.0%1.594%15,940円
3.0%2.391%23,910円
5.0%3.984%39,840円

個人向け国債(変動10年・1.95%)を100万円購入した場合の税引後年間利息は約15,539円です。メガバンクの普通預金金利は年0.40%(三菱UFJ銀行など3メガが2026年8月に引き上げ、三菱UFJ銀行は11月2日から0.50%)なので、預金の約4〜5倍の利息が得られます。

投資額別・年間リターン表(税引後)

個人向け国債(変動10年・利率1.95%)

投資額税引前年間利息税引後年間利息税引後月間換算
50万円9,750円7,769円647円
100万円19,500円15,539円1,295円
300万円58,500円46,616円3,885円
500万円97,500円77,693円6,474円
1,000万円195,000円155,386円12,949円

国内社債(年率2.5%想定・個人向け5年前後)

投資額税引前年間利息税引後年間利息税引後月間換算
50万円12,500円9,961円830円
100万円25,000円19,921円1,660円
300万円75,000円59,764円4,980円
500万円125,000円99,606円8,301円
1,000万円250,000円199,213円16,601円

米国国債(年率4.5%想定・為替ヘッジなし)

投資額税引前年間利息税引後年間利息税引後月間換算
50万円22,500円17,929円1,494円
100万円45,000円35,858円2,988円
300万円135,000円107,575円8,965円
500万円225,000円179,291円14,941円
1,000万円450,000円358,583円29,882円

※外国債は為替変動リスクがあります。円高になると円換算の利息・元本が目減りします。

NISA口座での債券投資

2024年から始まった新NISAでは、成長投資枠(年240万円)を使って債券ETF・債券型投資信託を非課税で購入できます(個別の国債・社債そのものは対象外)。

投資方法税率100万円・年率2%の年間利息
特定口座(課税)20.315%15,940円
NISA口座(非課税)0%20,000円

NISAを活用すれば、同じ利率でも約25%多く手取り利息を受け取れます。ただし、個人向け国債・地方債・社債などの個別債券はNISA口座では購入できません。NISA枠の使い方はNISA積立シミュレーター、より高いリターンを狙う場合の比較はS&P500積立シミュレーターもあわせて確認してください。

債券投資のリスクと注意点

信用リスク(デフォルトリスク)

発行体(国・企業)が経営破綻した場合、元本が戻らない可能性があります。国債は信用リスクが最も低く、格付けの低い社債ほど高リスクです。

金利リスク

市場金利が上がると、既存の債券の価格は下がります(逆も然り)。満期まで保有すれば額面で戻りますが、途中売却する場合は損失が出ることがあります。

為替リスク

外国債に投資する場合、為替レートの変動で円換算の価値が変わります。1ドル=150円で投資した米国債が、返済時に1ドル=120円になると、元本ベースで20%の損失になります。

よくある質問(FAQ)

Q. 個人向け国債はどこで買えますか?

銀行・証券会社・ゆうちょ銀行などの金融機関で購入できます。最低購入額は1万円からで、募集は毎月(利率は前月上旬に財務省が公表)行われます。2026年10月募集分は10月8日〜30日・11月16日発行です。

Q. 社債はリスクが高い?

発行企業の信用力によります。大手企業のA格以上の社債は、相対的にリスクが低いと言えます。ただし、国債と比べると信用リスクは高くなります。購入前に格付けを確認しましょう。

Q. 途中で換金したい場合はどうなる?

個人向け国債は変動10年・固定5年・固定3年のいずれも発行から1年後以降、いつでも額面で換金可能です(ただし直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます)。社債は市場で売却しますが、購入価格を下回ることもあります。

Q. 利率(表面利率)と利回りの違いは?

利率(表面利率・クーポン)は「額面」に対する年間利息の割合で、発行時に決まります。利回り(イールド)は「購入価格」に対する収益の割合で、額面と購入価格が違う場合や償還差損益を含める場合は利率と一致しません。例えば額面100万円・利率2%の債券を98万円で買うと、利率は2%のままですが直接利回りは約2.04%になります。金融機関の商品ページに表示される「利回り」は最終利回りを指すことが多いです。

Q. 100万円を個人向け国債で10年運用すると利息はいくら?

変動10年の利率1.95%が10年間続いたと仮定すると、税引後の利息は年約15,539円×10年=約15.5万円です(金利は半年ごとに見直されるため実際は変動します)。同じ100万円をメガバンクの普通預金(0.40%)に置いた場合の10年の税引後利息は約3.2万円なので、個人向け国債は預金の約4.9倍の利息になります(預金金利も今後変わる可能性があります)。

Q. 個人向け国債の利率はなぜ急に上がった?

変動10年の利率は「基準金利(10年国債の市場利回り)×0.66」、固定5年は「5年国債利回り−0.05%」、固定3年は「3年国債利回り−0.03%」で決まります。2026年は日銀が政策金利を1.25%まで引き上げ、国債の市場利回りが上がったため、個人向け国債の利率も3商品とも2%前後まで上昇しました。

Q. この記事のデータの出典は?

個人向け国債の利率は財務省「個人向け国債」の2026年9月募集分(10月15日発行・変動10年第198回/固定5年第186回/固定3年第196回)、地方債は地方債協会「共同発行市場公募地方債」2026年9月債の表面利率、社債は2026年7〜9月の証券会社募集実績、預金金利は三菱UFJ銀行等の2026年8月改定値、利息への税率20.315%は所得税15.315%(復興特別所得税含む)+住民税5%の法定税率、米国債などの外債利回りは2026年時点の市場実勢の目安です。社債利回りは格付け・発行体によって大きく変わるため、購入前に証券会社の目論見書で必ず確認してください。

Q. 数字が実感と合わない場合は?

債券の利率・残存年数・購入価格によって利回りは変わります。本記事の数値は2026年10月時点の代表的な水準による目安で、個人向け国債の利率は毎月改定されます。債券利回りシミュレーターに実際の購入条件を入力して計算してください。それでも疑問が残る場合はお問い合わせからご連絡ください。

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