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節税・税金対策

節税効果ランキング|年収別に使える節税手法と節税額の比較

会社員・個人事業主が使える節税手法を節税額で比較ランキング。年収400万・600万・800万円での具体的な節税額と、使える手法・使えない手法の違いを解説。

「節税」を何となくやっている人が損をしている

ふるさと納税は知っている、iDeCoも聞いたことがある——でも、実際にどの手法が最も効果的で、自分の年収でどれだけ節税できるのかを正確に把握している人は少ないものです。

節税手法には「上限額」と「税率との掛け算」があります。年収が高いほど税率も高くなるため、同じ手法でも節税額が大きく変わります。この記事では、代表的な節税手法を節税効果でランキングし、年収別の具体的な節税額を示します。

節税手法ランキング(会社員・総合)

順位手法対象者上限額(目安)節税のしくみ
1iDeCo(個人型DC)会社員・自営業年23.7〜81.6万円掛金全額が所得控除
2ふるさと納税全員年収の約20〜30%寄附金控除(実質2,000円の自己負担)
3住宅ローン控除住宅購入者年最大21万円税額控除(所得税・住民税から直接減額)
4生命保険料控除保険加入者所得控除上限12万円支払保険料が所得控除
5医療費控除年10万円超の医療費実費−10万円超過分が所得控除
6セルフメディケーション税制OTC医薬品購入者最大8.8万円控除1.2万円超分が控除
7特定支出控除会社員のみ給与所得控除の1/2超仕事関連費用が控除
8小規模企業共済個人事業主・役員年最大84万円掛金全額が所得控除

年収別の節税シミュレーション(会社員・独身)

下記は、各手法を最大限活用した場合の年間節税額の目安です。所得税・住民税の合計で試算しています。

年収400万円(所得税率10%・住民税10%の場合)

手法年間投入額節税額(概算)
iDeCo(会社員:月2.3万円)27.6万円約55,000円
ふるさと納税(上限約43,000円)43,000円約41,000円(返礼品込み)
生命保険料控除約24,000円
住宅ローン控除(残高2,000万円)最大140,000円
医療費控除(年15万円の場合)約10,000円

年収600万円(所得税率20%・住民税10%の場合)

手法年間投入額節税額(概算)
iDeCo(会社員:月2.3万円)27.6万円約83,000円
ふるさと納税(上限約77,000円)77,000円約75,000円(返礼品込み)
生命保険料控除約36,000円
住宅ローン控除(残高3,000万円)最大210,000円
医療費控除(年20万円の場合)約30,000円

年収800万円(所得税率23%・住民税10%の場合)

手法年間投入額節税額(概算)
iDeCo(会社員:月2.3万円)27.6万円約90,000円
ふるさと納税(上限約129,000円)129,000円約127,000円(返礼品込み)
生命保険料控除約39,600円
住宅ローン控除(残高4,500万円)最大210,000円
医療費控除(年25万円の場合)約45,000円

手法別の詳細解説

iDeCo(個人型確定拠出年金)

掛金全額が所得控除になるため、税率が高い人ほど節税効果が大きい制度です。

職業月額上限年額上限
会社員(企業年金なし)23,000円276,000円
会社員(企業型DCあり)20,000円240,000円
公務員12,000円144,000円
専業主婦(夫)23,000円276,000円
自営業・フリーランス68,000円816,000円

注意点: 60歳まで引き出せません。老後資金として積み立てる覚悟が必要です。

ふるさと納税

寄附金額から2,000円を差し引いた全額が税額控除されます。上限を超えると実費負担になるため、上限内での利用が鉄則です。

年収独身の場合の上限目安夫婦(配偶者控除あり)の場合
300万円約28,000円約19,000円
400万円約43,000円約33,000円
500万円約61,000円約49,000円
600万円約77,000円約69,000円
700万円約108,000円約86,000円
800万円約129,000円約120,000円
1,000万円約176,000円約166,000円

住宅ローン控除

他の手法と異なり、所得控除ではなく税額控除です。計算した税額から直接差し引くため、節税効果が確実です。

  • 控除期間: 13年間(2022〜2025年入居の場合)
  • 控除率: 年末ローン残高の0.7%
  • 上限: 新築認定住宅は年最大35万円(借入限度額5,000万円×0.7%)

ただし、所得税額が控除額より小さい場合、差額は住民税から控除されます(上限136,500円)。

会社員vs個人事業主:使える手法の違い

手法会社員個人事業主
iDeCo月2.3万円まで月6.8万円まで
ふるさと納税使える使える
住宅ローン控除使える使える
生命保険料控除使える使える
小規模企業共済使えない使える(年84万円まで全額控除)
青色申告特別控除使えない使える(最大65万円控除)
経費計上(広告・交通費等)原則使えない事業経費として全額控除可
特定支出控除使える(条件あり)使えない

個人事業主は使える制度が多い反面、確定申告・帳簿管理の手間が増えます。iDeCoと小規模企業共済を最大活用すると、年最大160万円超が所得控除の対象になります。

組み合わせで最大化する節税戦略

年収600万円の会社員が複数手法を組み合わせた場合の試算:

手法節税額
iDeCo(月23,000円)83,000円
ふるさと納税(上限いっぱい)75,000円
生命保険料控除(上限)36,000円
住宅ローン控除(残高3,000万円)210,000円
合計404,000円

年収600万円でも、年間40万円超の節税が理論上可能です。住宅ローンがない場合でも、上位3つを組み合わせれば年間約20万円の節税になります。

よくある質問

Q. 節税した分は手取りがそのまま増えるのですか?

基本的にはそうです。ただし、iDeCoは60歳まで引き出せないため「今すぐ使える手取り」は増えません。受け取り時にも税金がかかるため、あくまで「将来の手取りが増える」制度です。

Q. ふるさと納税の「返礼品込み」の節税とはどういう意味ですか?

税控除額は寄附額−2,000円です。しかし返礼品の価値(寄附額の約30%)を加えると、実質的な得は「返礼品価値−2,000円」となります。年間5万円寄附した場合、返礼品価値1.5万円−自己負担2,000円=実質1.3万円のお得です。

Q. 医療費控除は領収書がないと申請できませんか?

2017年以降、領収書の提出は不要になり「医療費控除の明細書」の記載でOKになりました。ただし、マイナポータルと連携している場合は自動取得も可能です。

Q. 数字が実感と合わない場合は?

扶養家族の人数・各種控除の有無によって大きく変わります。正確な節税額は税理士への相談または確定申告シミュレーターをご活用ください。

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