タバコ代は1日1箱で月1.8万円・10年238万円|10月値上げで加熱式が紙巻きより高く、禁煙なら236万円の差【2026年】
2026年10月1日の改定でIQOSテリア640円・Ploomメビウス590円・gloネオ570円になり、紙巻き(セブンスター600円・メビウス580円)より高い加熱式が増えた。2027年4月から3年続くたばこ税増税(1本0.5円×3回)とデバイス代を含めて10年で比べると、1日1箱で紙巻き238万円・テリア260万円・gloネオ231万円・VAPE121万円、禁煙は外来費約1.8万円のみ。乗り換えの判断フローと禁煙外来の費用も解説します。
結論:加熱式に替えても安くならない。差がつくのは「本数」と「やめるかどうか」
2026年10月1日、加熱式たばこは課税方式の見直しの2回目でまた値上がりし、主力銘柄では紙巻きより加熱式のほうが高い状態になりました。1日1箱で比べると次のとおりです。
- 紙巻き(セブンスター600円):月18,250円
- IQOS(テリア640円):デバイス代込みで月20,074円(紙巻きより月1,824円高い)
- glo(ネオ570円):月17,720円(紙巻きより月530円安い)
- 禁煙:禁煙外来の約1万8,000円だけ
さらに国のたばこ税は2027年4月・2028年4月・2029年4月の3回、1本0.5円ずつ上がることが決まっています。この値上げも入れて10年で比べると、紙巻きは238万円、テリアは260万円。禁煙すれば紙巻きとの差は約236万円です。
この記事の金額は、タバコ vs 電子タバコ vs 禁煙 コスト比較シミュレーターの初期値(1日20本・1か月=365日÷12・10年・増税1回あたり20円/箱の値上げ)で計算しています。
2026年10月1日の価格:加熱式と紙巻きが逆転
加熱式たばこは、紙巻きより1本あたりの税金が軽かったため、2026年4月と10月の2段階で課税方式が見直されました(財務省「令和7年度税制改正」)。10月の改定は各社が財務省の認可を受けて実施しています。
| 種類 | 銘柄 | 2026年9月まで | 2026年10月1日から |
|---|---|---|---|
| 紙巻き | セブンスター | 600円 | 600円(据え置き) |
| 紙巻き | メビウス | 580円 | 580円(据え置き) |
| IQOS | テリア | 620円 | 640円 |
| IQOS | センティア | 570円 | 590円 |
| Ploom | メビウス | 550円 | 590円 |
| Ploom | キャメル | 530円 | 570円 |
| glo | ネオ | 530円 | 570円 |
| glo | ラッキーストライク | 480円 | 500円 |
※すべて20本入り。IQOSはフィリップ モリス ジャパンの2026年8月26日の発表、PloomはJT、gloはBATジャパンの改定価格。
2027年4月から3年続く「たばこ税の増税」
防衛力強化の財源として、国のたばこ税は次の3回に分けて引き上げられます。こちらは紙巻きも加熱式も対象です。
| 時期 | 国のたばこ税 | 1箱(20本)あたり |
|---|---|---|
| 2027年4月 | +0.5円/本 | +10円 |
| 2028年4月 | +0.5円/本 | +10円 |
| 2029年4月 | +0.5円/本 | +10円 |
税金だけなら1回10円ですが、実際の店頭価格は消費税やメーカーの価格改定が重なり、税額より大きく上がることが多くなっています。この記事では1回20円の値上げと仮定しました。
| 銘柄 | 今 | 2027年4月 | 2028年4月 | 2029年4月 |
|---|---|---|---|---|
| 紙巻き セブンスター | 600円 | 620円 | 640円 | 660円 |
| IQOS テリア | 640円 | 660円 | 680円 | 700円 |
| Ploom メビウス | 590円 | 610円 | 630円 | 650円 |
| glo ネオ | 570円 | 590円 | 610円 | 630円 |
テリアは2029年4月に1箱700円に届く計算です。
1日1箱を10年続けたときの総額
2026年10月から10年間(120か月)の総額です。加熱式はデバイスを18か月ごとに買い替え(IQOS 6,980円、glo・Ploom 3,980円)、付属品・メンテナンス費を月150〜200円入れています。VAPE(ニコチンなしのリキッド)はたばこ税の対象外なので値上げを入れていません。
| 喫煙スタイル | 今の月額 | 10年の総額 | 紙巻き600円との差 |
|---|---|---|---|
| 紙巻き セブンスター(600円) | 18,250円 | 237.6万円 | ― |
| 紙巻き メビウス(580円) | 17,642円 | 230.3万円 | ▲7.3万円 |
| IQOS テリア(640円) | 20,074円 | 259.5万円 | +21.9万円 |
| IQOS センティア(590円) | 18,553円 | 241.3万円 | +3.6万円 |
| Ploom メビウス(590円) | 18,328円 | 238.6万円 | +0.9万円 |
| glo ネオ(570円) | 17,720円 | 231.3万円 | ▲6.4万円 |
| glo ラッキーストライク(500円) | 15,591円 | 205.7万円 | ▲31.9万円 |
| VAPE(リキッド式) | 10,042円 | 120.5万円 | ▲117.1万円 |
| 禁煙(禁煙外来) | 0円 | 1.8万円 | ▲235.8万円 |
計算式(紙巻き600円の場合)は次のとおりです。
```
1日1箱 × 365日÷12 ×(600円×6か月 + 620円×12か月 + 640円×12か月 + 660円×90か月)
= 30.4167 × 78,120円 = 2,376,150円
```
増税がなかったとしても10年で219万円。3回の増税で約19万円上乗せされます。
加熱式・VAPEに替える意味はあるか
加熱式たばこ
- お金の面:テリアやPloomのメビウスは紙巻きと同じか高く、デバイス代も加わるので、節約にはならない。安くなるのはgloのラッキーストライクなど一部の銘柄だけ
- お金以外の面:煙やにおいが少なく、部屋や車の汚れが減る。ただしニコチンは含まれ、健康へのリスクがなくなるわけではない
VAPE(電子タバコ)
- お金の面:日本で売られているリキッドはニコチンなしで、たばこ税がかからない。1日1箱分の使い方で月1万円前後と、紙巻きの半分ほど
- 注意点:ニコチンが入っていないため、喫煙者には物足りないことが多い。使い捨てタイプは割高になりやすい
どれを選ぶか:判断の流れ
- やめる気持ちが少しでもある → 禁煙外来を予約する(下の費用を参照)。1年で吸い始めても、続けた場合より安く済むことが多い
- やめる気はないが、支出を減らしたい → 本数を減らす。1日10本にすれば10年で118.8万円と、紙巻き1箱(237.6万円)のほぼ半分
- 本数も変えたくない → 銘柄を安いものに変える。ただし差は月数百円〜2,700円程度
- 加熱式に替えるか迷っている → お金の理由なら替えない。においや部屋の汚れが気になる場合だけ検討する
1日2箱(40本)を20年続けると、増税込みで957.0万円になります。本数が多い人ほど、銘柄より本数の見直しのほうが効果は大きくなります。
禁煙外来の費用(2026年)
| 方法 | 費用の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 健康保険の禁煙外来(3割負担) | 約1万3,000〜2万円 | 12週間で5回通院。飲み薬かニコチンパッチ |
| 自費の禁煙外来 | 約6万〜7万円 | 保険の条件を満たさない場合 |
| 市販のニコチンパッチ・ガム | 月8,000〜1万5,000円 | 通院なしで自分で進める |
飲み薬のバレニクリン(チャンピックス)は2021年から出荷が止まっていましたが、ファイザーが2025年10月30日に通常出荷を再開しました。今は飲み薬とニコチンパッチのどちらも選べます。
健康保険を使う主な条件は、ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)が5点以上、35歳以上は「1日の本数×喫煙年数」が200以上、治療を受けることへの同意です。加熱式たばこを吸っている人も対象になります。禁煙外来の自己負担は医療費控除の対象です。ほかの医療費と合わせて多くなる年は医療費控除シミュレーターで戻る税金を確認しておきましょう。
浮いたお金を積み立てると
紙巻き1日1箱をやめて浮く月18,250円を、年3%で積み立てた場合です(税金は考えない)。
| 期間 | 元本 | 積立後の金額 |
|---|---|---|
| 10年 | 219万円 | 約255万円 |
| 20年 | 438万円 | 約599万円 |
| 30年 | 657万円 | 約1,063万円 |
利回りや期間を変えた計算は複利計算シミュレーターでできます。
よくある質問
Q1. 加熱式たばこは紙巻きより安いですか?
2026年10月以降、主力銘柄では安くありません。テリア640円は紙巻きのセブンスター600円より40円高く、デバイス代も加わるため、1日1箱で月1,824円高くなります。安くなるのはgloのラッキーストライク(500円)など一部の銘柄です。
Q2. たばこ税はいつ上がりますか?
国のたばこ税は2027年4月・2028年4月・2029年4月の3回、1本0.5円ずつ上がります。紙巻き・加熱式とも対象です。加熱式は、これとは別に2026年4月と10月にすでに2回値上がりしています。
Q3. 禁煙して保険料は下がりますか?
非喫煙者料率のある生命保険・収入保障保険では下がります。月4,280円が3,050円になる例もあり、多くは「1年以上吸っていない」ことと検査が条件です。生命保険の見直しシミュレーターで必要な保障額から見直せます。
Q4. この計算の前提データはどこから?
紙巻きはJTの小売定価、加熱式は2026年10月1日の各社の改定価格(フィリップ モリス ジャパン・JT・BATジャパンの発表)、たばこ税の引き上げは財務省「令和7年度税制改正」、禁煙外来の費用は医療機関・自治体が公表している目安、チャンピックスの出荷再開はファイザーの案内です。2027年以降の店頭価格は各社がまだ発表していないため、1回20円の値上げを仮定しています。
Q5. 数字が実感と合わない場合は?
銘柄、1日の本数、デバイスの買い替え頻度、増税時の値上げ幅で結果は変わります。シミュレーターの詳細設定で1箱の価格や値上げ幅を自分の条件に変えてください。それでも合わない場合はお問い合わせフォームからお知らせください。
主な出典
- 財務省「令和7年度税制改正」5 防衛力強化に係る財源確保のための税制措置(加熱式の課税見直し:2026年4月・10月、国のたばこ税:2027年4月・2028年4月・2029年4月に各0.5円/本)
- フィリップ モリス ジャパン「加熱式たばこの小売定価改定の認可」(2026年8月26日)
- JT「プルーム用たばこスティック」小売定価、BATジャパン「glo」小売定価改定(2026年10月1日)
- ファイザー「チャンピックス錠 通常出荷再開のご案内」(2025年10月)
- 厚生労働省「e-ヘルスネット」禁煙治療
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