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車の持ち方4択を横断比較|カーシェア・リース・購入・タクシー併用の分かれ目は「月18回」と「駐車場代」

月8回・1回3時間の利用ならカーシェア月2.2万円、マイカー購入月4.9万円、カーリース月5.1万円。月18回を超えると保有が逆転し、都心の駐車場3万円ならタクシー併用は月42回まで成立する。利用頻度別の月額早見表と意思決定フローチャートで、4つの持ち方から自分に合う答えを選ぶ。

月に何回、車に乗っていますか?

車の持ち方を決める変数は、車種でも年収でもなく、まずこの「回数」です。買うか・借りるか・シェアするか・そもそも持たないか——4つの選択肢のコストは利用頻度に対する感度がまったく違うため、回数さえ分かれば答えの大半は決まります。結論を先に言うと、コンパクトカー・1回3時間程度の利用を前提にした場合、損益分岐点は月18〜19回。それ未満ならカーシェア(近距離中心ならタクシー併用)、それ以上なら保有(購入かリース)が安くなります。

この記事では、2択の比較記事では見えにくい「4つの持ち方の全体像」を、同じ条件に揃えた月額で横断比較します。

4つの持ち方はコスト構造が違う

金額の前に、それぞれ「何にお金を払っているか」を整理します。

初期費用月額固定費使った分だけ払う費用やめやすさ
カーシェア入会金程度基本料880円〜時間料金+(パック時)距離料金◎ 即日解約可
カーリース原則ゼロリース料(税・車検・メンテ込みが主流)ガソリン・駐車場△ 中途解約は違約金
購入(ローン)頭金・諸費用返済+保険・駐車場ガソリン・メンテ△ 売却で現金化可
タクシー併用ゼロゼロ乗るたび運賃◎ 契約自体がない

保有(リース・購入)は「乗らなくても出ていく固定費」が大きく、非保有(カーシェア・タクシー)は「乗った分だけ」の変動費型です。だから頻度が上がるほど保有が有利になり、どこかで逆転が起きる——その逆転点を次で数字にします。

利用頻度別の月額早見表——逆転は月18回

前提を「コンパクトカー(200万円・7年保有)、1回3時間・25km、駐車場月1.5万円、カーシェアはタイムズカー料金」に揃えて、車 vs カーシェア シミュレーターで月額を計算しました。

月間利用回数カーシェアマイカー購入(現金)差額
月2回6,160円47,506円カーシェアが41,346円安い
月4回11,440円48,006円カーシェアが36,566円安い
月8回(週2回)22,000円49,006円カーシェアが27,006円安い
月12回(週3回)32,560円50,006円カーシェアが17,446円安い
月20回53,680円52,006円マイカーが1,674円安い(逆転)

カーシェアの1回あたりコストは、3時間×15分220円=2,640円(6時間パック4,290円未満の時間課金では距離料金がかからないルール)。これに月額基本料880円が乗るだけなので、月2回なら月6,160円・年間でも約7.4万円です。同条件のマイカーは年約57万円かかるため、低頻度ユーザーの差額は年間約50万円にもなります。

一方マイカー側は、乗っても乗らなくても月4.7万円前後からほぼ動きません。内訳(月500km走行時・年額62.4万円)は次のとおりです。

  • 車両費(減価償却): (200万円 − 7年後残価40万円) ÷ 7年 = 228,571円
  • 駐車場代: 15,000円 × 12ヶ月 = 180,000円
  • ガソリン代: 500km × 12ヶ月 ÷ 20km/L × 175円/L = 52,500円
  • 自動車保険 55,000円/車検(年換算)40,000円/自動車税 30,500円/メンテナンス・タイヤ 37,500円

注目すべきは、走行に比例する費用(ガソリン)は全体の1割以下という点です。残りは「持っているだけでかかる」費用なので、稼働率が低いほど1回あたりの単価が跳ね上がります。月2回しか乗らないマイカーは、1回あたり約2.4万円の乗り物です。

保有するなら——リースと購入の差は年5.9万円

月18回以上乗るなら保有が正解ですが、保有にも2通りあります。カーリース vs マイカー購入シミュレーターで、コンパクトカー(車両220万円・5年・月200km・駐車場1.5万円)を比べると次のようになります。

月額換算年額
カーリース(5年・税/車検/メンテ込み)51,333円616,000円
ローン購入(金利3.5%・5年・5年後に下取り35%を控除)56,230円674,762円

この条件ではリースが年58,762円安い計算です(5年総額で約29万円差)。ただしこの差はローン金利3.5%と、リース料に車検・メンテ・自動車税が込みであることが源泉で、前提しだいで入れ替わります。

  • 現金一括で買えるなら金利分が消え、購入が逆転しやすい
  • リースは走行距離制限(月1,000〜1,500kmが一般的)と中途解約違約金があり、原状回復費用の精算リスクも残る
  • 「初期費用ゼロで月額が読める」ことに価値を感じるか、「資産として売却の自由が欲しい」かの選択でもある

購入するなら新車か中古かという分岐もあり、新車 vs 中古車シミュレーターで減価償却込みの総コストを比べられます。生涯単位でいくら注ぎ込むことになるかは車の生涯コスト計算が目安になります。

持たない選択の本命——都心ならタクシー併用が月42回まで成立

駐車場が月3万円を超える都心部では、そもそも「保有しない」側の天井が大きく上がります。タクシー vs マイカー シミュレーターで都市部条件(車両250万円・駐車場3万円、タクシーは初乗り500円+1kmごと300円・配車アプリ割引100円/回)を計算すると——

  • 1回5kmの移動: 実質1,635円/回(深夜割増1割込みの平均)
  • 月8回乗っても年157,000円。同条件のマイカー保有は年805,881円
  • 損益分岐点は月42回。1日1回以上タクシーに乗ってようやくマイカーと並ぶ水準です

タクシーの弱点は距離が伸びると運賃が急増すること(25km乗れば1回7,000円超)。そこで実際に機能するのは「近所の移動はタクシー、週末の遠出はカーシェアかレンタカー」という併用です。長時間・長距離の日だけ借りる場合の使い分けはレンタカー vs カーシェア シミュレーターで試算できます。

意思決定フローチャート

ここまでの数字を1本の流れにまとめます。上から順に答えていってください。

  1. 月に18回以上乗る?(ほぼ2日に1回)
  2. 保有するなら:
  3. 持たないなら:
  4. どの答えでも、駐車場が月3万円を超えるエリアに住んでいるなら非保有側に1段寄せる。駐車場だけで年36万円——カーシェア月12回分の固定費が上乗せされるためです。

よくある質問

Q. この計算の前提データはどこから?
カーシェア料金はタイムズカーの公式料金(月額基本料880円・15分220円・6時間パック4,290円、2026年時点)、ガソリン価格は資源エネルギー庁の給油所小売価格調査の直近水準に近い175円/Lを採用しています。車両価格・保険・車検などはくらシムの各シミュレーターが置いている相場値で、記事中の数字はすべて同じ計算ロジックで算出しました。

Q. 家族がいて子どもの送迎が毎日ある場合は?
送迎だけで月20回を超えるため、迷わず保有側です。比較すべきは「持つか持たないか」ではなく、軽自動車にするか・リースにするかといった保有内の選択になります。

Q. 数字が実感と合わない場合は?
駐車場代と利用回数の2つで結果は大きく動きます。各シミュレーターに自分の条件(駐車場代・回数・1回の時間と距離)を入れ直してみてください。それでも腑に落ちない場合は、お問い合わせフォームから条件を添えて連絡いただければ前提を確認します。

まとめ——タイプ別の最適解

こんな人最適解月額の目安
月2〜4回・週末に少し乗るカーシェア6,000〜12,000円
近所の買い物・送迎だけ・都心在住タクシー併用1,635円×回数
週2〜3回乗るが毎日ではないカーシェア(+遠出はレンタカー)22,000〜33,000円
ほぼ2日に1回以上乗る・郊外在住購入(現金なら最有利)約49,000円
毎日乗るが初期費用と管理を避けたいカーリース約51,000円

「なんとなく持っている」1台が、実は年50万円の固定費だった——というのは珍しい話ではありません。まずは先月のカレンダーを見返して、車に乗った日を数えるところから始めてみてください。

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