9月26日前後〆切、大学入学共通テストの出願|滑り止め3校で受験費用は総額23.5万円だった【2026年秋】
大学入学共通テストの出願期間は例年9月下旬(26日前後)〜10月上旬。受験料は共通テストが3教科以上18,000円・2教科以下12,000円、私立一般選抜は1回あたり相場3.5万円。地方から都市部の私立3校+共通テスト利用1校+国公立二次を受けるモデルケースでは、受験料と交通・宿泊費だけで総額23.5万円に達する。出願前に確認すべき費用の内訳と、出願書類を揃える3週間のチェックリストをまとめた。
大学入学共通テストの出願期間は、例年9月26日前後に始まり10月上旬(7日前後)に締め切られる。この時期は毎年ほぼ一定で、独立行政法人大学入試センターが実施要項を公表するのも同じく9月上旬が通例だ。受験生本人よりも先に、保護者の側が「そろそろ出願だ」とカレンダーを気にし始める家庭は多い。
出願そのものは書類を揃えて送るだけの事務作業に見える。だが実際には、この時期に併願校の受験料・交通費・宿泊費という「秋にまとまって出ていくお金」が動き出す。センター試験時代から続く1回18,000円という受験料の数字だけを覚えていて、私立の併願を含めた総額を見誤る家庭は少なくない。
この記事では、共通テストと併願校の受験料の内訳、地方から都市部へ受験に行くケースの総額シミュレーション、そして出願準備を今から始めるべき理由を整理する。
受験料の内訳——共通テストと私立で仕組みが違う
まず前提として、受験料の決め方は共通テストと私立大学とで別物だ。
| 種別 | 受験料 | 備考 |
|---|---|---|
| 共通テスト(3教科以上) | 18,000円 | 大学入試センターが一律設定 |
| 共通テスト(2教科以下) | 12,000円 | 同上 |
| 私立大学 一般選抜(1回あたり) | 3.0万〜3.5万円 | 大学・学部により変動。医療系・実技系は4万円超も |
| 私立大学 共通テスト利用方式(1回あたり) | 1.0万〜1.8万円 | 独自試験より安いのが一般的 |
| 国公立大学 個別学力検査(二次試験) | 17,000円 | 出願時に共通テストと別途納付 |
私立の一般選抜は「1校1回」ではなく、学部・日程を分けて複数回出願できるため、同じ大学でも2〜3回受験料が発生することがある。ここが総額を押し上げる最大の要因だ。
モデルケース: 5パターン併願で総額23.5万円
地方在住・国公立第一志望の受験生が、共通テスト+私立の滑り止め3校+共通テスト利用1校+国公立二次という現実的な組み合わせで出願した場合の総額を計算する。
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共通テスト(3教科以上) 18,000円
私立一般選抜 × 3校(1校35,000円) 105,000円
私立 共通テスト利用方式 × 1校 15,000円
国公立 個別学力検査(二次試験) 17,000円
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受験料 小計 155,000円
地方→都市部への遠征受験(2回、交通・宿泊込み1回40,000円)
80,000円
─────────────────────────
総額 235,000円
```
受験料だけなら15.5万円だが、遠征の交通・宿泊費を足すと総額は23.5万円に達する。私立を都市部に集中させると、この遠征費が2回では収まらないケースも珍しくない。
見落としがちな追加費用
- 調査書・成績証明書の発行手数料: 1通300〜800円程度。出願校ごとに必要で、5校なら1,500〜4,000円
- 証明写真代: 出願用の規格写真を複数校分。スピード写真機でも1,000〜2,000円
- ネット出願の決済手数料: クレジットカード払いでも数百円の事務手数料がかかる大学がある
- 模試の追加受験: 出願直前に「E判定を確認して出願校を変える」ための模試を追加受験すると、1回5,000〜8,000円が上乗せされる
これらは1校あたりでは小さくても、5校分を積み上げると1万円前後になる。受験料の表には出てこない「隠れコスト」として、事前に見込んでおきたい。
併願校数はどこまで増やすべきか
併願校を増やすほど合格の可能性は上がるが、受験料は単純に比例して増える。私立を1校追加するごとに一般選抜で3〜3.5万円、共通テスト利用なら1〜1.8万円が上乗せされる計算だ。
| 私立併願数 | 一般選抜のみ | 共通テスト利用のみ | 一般+利用の併用 |
|---|---|---|---|
| 2校 | 7.0万円 | 2.6万円 | 4.6万円前後 |
| 3校 | 10.5万円 | 3.9万円 | 6.9万円前後 |
| 5校 | 17.5万円 | 6.5万円 | 11.5万円前後 |
共通テスト利用方式を軸に、一般選抜は「本当に行きたい大学」に絞ると、受験料は半分近くまで圧縮できる。ただし共通テスト利用は募集人員が少なく合格ラインが高めに出やすいため、「安いから」だけで組むと合格校がゼロになるリスクもある。塾・予備校の担任やクラス担当と、判定と費用の両面で相談して決めるのが現実的だ。予備校ごとの費用差は予備校 費用比較シミュレーターで、進学後の学費まで含めた総額は大学 学費シミュレーターで確認できる。
出願までにやるべきこと——3週間のチェックリスト
出願要項が公表される9月上旬から、締切の10月上旬までは実質3週間しかない。この期間に慌てないためのチェックリストを時系列で示す。
出願要項公表〜1週間以内
- 共通テストの受験案内を受け取り、志願票の記載内容を確認する(高校経由での出願が一般的)
- 私立大学の募集要項を一覧化し、一般選抜・共通テスト利用のどちらで出すかを学部ごとに決める
- 受験料の総額を家庭内で確認し、誰の口座から・いつまでに払うかを決めておく
2週目
- 調査書・成績証明書の発行を高校に依頼(発行に数日かかる学校もある)
- 証明写真の撮影(規格サイズは大学ごとに異なるため、汎用サイズで多めに準備しておくと出し直しの手間が減る)
- ネット出願システムのアカウント登録・支払い方法の設定
3週目(締切直前)
- 出願内容の最終確認(志望学部・日程・支払い済みかどうか)
- 都市部への遠征受験がある場合、この時点で交通機関・宿泊先を確保する。10月以降に動くと直前予約で費用が跳ね上がりやすい
- 締切当日ではなく、余裕を持って2〜3日前に出願を完了させる(ネット出願はアクセス集中で締切間際にシステムが重くなることがある)
FAQ
Q1. 受験料が払えない場合の制度はある?
A. 大学によっては経済的困窮世帯向けの受験料減免制度を設けている場合がある。また、受験料そのものを含めた教育資金は教育ローン 比較シミュレーターで国の教育ローン・民間ローンの条件を比較できる。入学後の学費については奨学金 返済シミュレーターで将来の返済負担も合わせて確認しておくと、出願校を決める判断材料になる。
Q2. この記事の受験料・費用相場の根拠は?
A. 共通テストの受験料(18,000円・12,000円)は独立行政法人大学入試センターが公表する金額。私立大学の一般選抜受験料(3.0万〜3.5万円)は主要私立大学の公表値をもとにした相場観で、大学・学部・実技の有無によって上下する。交通・宿泊費は都市部までの距離により大きく変動するため、モデルケースはあくまで目安として扱ってほしい。
Q3. 数字が自分の家庭の感覚と合わない場合は?
A. 最も振れ幅が大きいのは併願校数と遠征回数だ。地元受験だけで完結すれば交通・宿泊費はほぼゼロになり、逆に都市部の難関校を複数受ける場合は1回の遠征で交通・宿泊だけで5万円を超えることもある。まずは志望校リストを固めてから、受験料と遠征費を別々に積み上げて計算し直すのが確実だ。
Q4. 出願を早めに済ませるメリットは受験料以外にもある?
A. ある。ネット出願は締切直前にアクセスが集中しやすく、入力ミスや払い込み遅延のリスクが上がる。余裕を持って出願を終えれば、その後の時間を過去問演習や体調管理に回せる。受験料の支出タイミングが早まる分、家計側は9月中に必要額を確保しておく必要がある。
まとめ——秋の受験費用は「早く知るほど圧縮できる」
| 数字 | 意味 |
|---|---|
| 9月26日前後〜10月上旬 | 共通テスト出願期間の目安(例年ほぼ一定) |
| 18,000円 / 12,000円 | 共通テスト受験料(3教科以上/2教科以下) |
| 23.5万円 | 私立3校+共通テスト利用1校+国公立二次+遠征2回のモデルケース総額 |
受験料は制度上決まっている部分が大きく、家庭側でコントロールできるのは併願校の組み方と遠征の段取りだけだ。出願要項が出たらすぐに志望校リストと受験料の総額を書き出し、大学 学費シミュレーターで合格後の学費まで含めた資金計画を先に立てておくと、秋の出費に慌てずに済む。