教育ローン 比較シミュレーター
国の教育ローン(日本政策金融公庫)の金利は2026年7月1日から年4.05%固定になりました。年2.25%だった時期から約1.8ポイント上がり、300万円を10年で借りた場合の利息は約35万円から約65万円へ、保証基金の保証料約14万円を足すと元金以外の負担は約79万円です。一方、JASSO第二種奨学金は2026年8月貸与終了分で年3.0%(法定上限)、在学中は無利子のため、「国の教育ローンが一番安い」という従来の常識は当てはまらなくなりつつあります。
このシミュレーターは、借入額・返済期間・世帯年収を入れるだけで、国の教育ローン・JASSO第一種(無利子)・JASSO第二種・三井住友銀行・三菱UFJ銀行の5つの選択肢の毎月の返済額・利息・保証料を並べ、世帯年収の上限(国の教育ローンは子1人で790万円、2人で890万円)から利用できるかを自動判定します。詳細設定では子どもの人数、自宅外通学(上限450万円・年収上限990万円に緩和)、ひとり親の特例金利3.65%、連帯保証人の有無も反映できます。
借入額は「必要額−貯蓄−給付」で決まります。まず大学費用シミュレーターで4年間の学費と生活費、教育費シミュレーターで幼稚園からの総額を確認し、入学までの積立は教育資金準備シミュレーターで逆算しましょう。子ども本人が返すJASSO奨学金の卒業後の負担は奨学金返済シミュレーター、据置や期間を変えた比較はローン比較シミュレーターで試算できます。
3つの制度の審査条件や組み合わせ方は教育ローン金利比較ガイド、年内入試で入学金が奨学金の振込より先に必要になる問題は年内入試の入学金タイミングの記事で解説しています。
| 選択肢 | 金利 | 月返済 | 利息+保証料 |
|---|---|---|---|
| JASSO第二種(本人が返す) | 3.0% | 28,969円 | 47.6万円 |
| 三井住友銀行(変動) | 3.875% | 30,196円 | 62.4万円 |
| 国の教育ローン(連帯保証人) | 4.05% | 30,445円 | 65.3万円 |
| 国の教育ローン(保証基金) | 4.05% | 30,445円 | 79.3万円 |
| 三菱UFJ銀行(変動・10月〜) | 4.975% | 31,784円 | 81.4万円 |
※JASSO第一種(無利子)は利息0円ですが、私立大学の最高月額でも4年間で259.2万円(自宅外307.2万円)が上限です。銀行は変動金利のため返済中に変わる可能性があります。
条件を入力
※返済期間は各制度の上限(国の教育ローン18年・銀行10年・JASSO20年)で頭打ちになります。
シミュレーション結果
利息+保証料が最も少ない選択肢
JASSO第二種奨学金(有利子)
月々28,969円
※JASSO奨学金は学生本人が借りて卒業後に本人が返す制度です。在学中は利息がかかりません。
国の教育ローン(日本政策金融公庫)
年4.05%・借りる人: 保護者・上限350万円
30,445円 × 120回 = 3,653,400円 +保証料139,239円
固定金利・保証料別
JASSO第一種奨学金(無利子)
年0%・借りる人: 学生本人・上限259.2万円
21,600円 × 120回 = 2,592,000円
上限259.2万円までの試算(不足408,000円)
私立自宅の最高月額5.4万円×4年。成績基準あり
JASSO第二種奨学金(有利子)
おすすめ年3%・借りる人: 学生本人・上限576万円
28,969円 × 120回 = 3,476,280円
利率固定方式・利率は貸与終了時に決定
三井住友銀行 教育ローン(変動)
年3.875%・借りる人: 保護者・上限300万円
30,196円 × 120回 = 3,623,520円
変動金利・保証料込み
三菱UFJ銀行 ネットDE教育ローン(変動)
年4.975%・借りる人: 保護者・上限500万円
31,784円 × 120回 = 3,814,080円
変動金利・保証料込み
元金以外にかかる負担(利息+保証料)の比較
※上限額を超える希望額の場合、その選択肢は上限額までの負担を表示しています。
計算の前提(金利・上限額・年収基準・出典)
日本政策金融公庫・日本学生支援機構(JASSO)・三井住友銀行・三菱UFJ銀行の公表値と2026年9月時点で照合済み。返済は全選択肢とも元利均等・元金据置なし・ボーナス返済なしで計算しています。
| 項目 | 値 | 出典 |
|---|---|---|
| 国の教育ローン 金利 | 年4.05%固定(2026年7月1日〜、保証料別)/特例 年3.65% | 日本政策金融公庫 融資利率 |
| 国の教育ローン 上限額・期間 | 子1人350万円(自宅外・大学院・海外留学等は450万円)・最長18年 | 同 教育一般貸付 |
| 国の教育ローン 年収上限 | 子1人790万円・子2人890万円・子3人990万円・子4人1,090万円・子5人1,190万円(給与所得者。子2人以内は緩和要件で990万円) | 同 ご利用いただける方 |
| 保証基金の保証料 | 100万円当たり 5年23,413円・10年46,413円・15年69,751円(間は線形補間、ひとり親は2/3) | 日本政策金融公庫「保証基金のご案内」 |
| JASSO第一種 | 無利子・私立大学の最高月額 自宅5.4万円/自宅外6.4万円×48か月 | JASSO 第一種奨学金の貸与月額 |
| JASSO第二種 | 2026年8月貸与終了分 固定方式年3.000%・見直し方式年2.200%(上限3%)、月額最大12万円×48か月 | JASSO 第二種奨学金の利子と利率の算定方法 |
| JASSO 家計基準(年収目安) | 子1人 第一種716万円・第二種1,113万円/子2人 803万円・1,250万円/子3人以上 905万円・1,334万円/ひとり親 761万円・1,166万円 | JASSO 予約採用の家計基準(給与所得者の目安) |
| 三井住友銀行 教育ローン(変動) | 年3.875%(2026年9月時点の公表金利。10万〜300万円・1〜10年) | 各行の公表金利 |
| 三菱UFJ銀行 ネットDE教育ローン(変動) | 年4.975%(2026年10月1日以降の借入に適用(9月までは4.725%)。30万〜500万円・6か月〜10年) | 各行の公表金利 |
※JASSO第二種の利率は貸与終了(卒業)時に決まるため、入学時点では確定しません。JASSOの実際の返還年数は借入総額で決まり(例: 480万円なら20年)、機関保証の保証料は毎月の振込額から差し引かれます。銀行の変動金利は年2回見直されます。
💡 借りる前に「いくら必要か」「卒業後に返せるか」を確認
借入額は「必要額−貯蓄−給付」で決まります。学費の総額、貯められる額、本人が卒業後に返す奨学金の負担まで専用シミュレーターで試算できます。
よくある質問
国の教育ローンの金利は今いくら?
日本政策金融公庫の「国の教育ローン」は2026年7月1日現在で年4.05%の固定金利(保証料別)です。数年前は年2%台前半でしたが、日銀の利上げに合わせて段階的に引き上げられています。ひとり親世帯・世帯年収200万円以下・子ども3人以上かつ世帯年収500万円以下の世帯は0.4%低い年3.65%です。固定金利なので、借りた日の金利が完済まで変わりません(申込日ではなく借入日の金利が適用)。
300万円を10年で借りると毎月いくら?
元利均等・据置なしで計算すると、国の教育ローン(年4.05%)は月30,445円・利息65.3万円で、保証基金を使うと保証料約13.9万円が融資時に差し引かれます。JASSO第二種(年3.0%)は月28,969円・利息47.6万円、三井住友銀行(年3.875%)は月30,196円・利息62.4万円、三菱UFJ銀行(2026年10月以降の年4.975%)は月31,784円・利息81.4万円です。金利2.25%時代の国の教育ローン(月27,942円・利息35.3万円)と比べると、利息は約30万円増えています。
国の教育ローンと奨学金はどちらを優先すべき?
まず返済不要の給付奨学金・授業料減免、次に無利子のJASSO第一種を検討し、それでも足りない分を有利子の手段で補うのが基本です。2026年は国の教育ローン(4.05%+保証料)よりJASSO第二種(上限3.0%・在学中は無利子)の方が負担が小さくなるケースが多くなりました。ただしJASSOは学生本人の借金で、振込は入学後の4月下旬以降です。入学金など入学前に必要な現金は国の教育ローン、在学中の学費・生活費はJASSOという分担が現実的です。
国の教育ローンに世帯年収の上限はある?
あります。扶養している子どもの人数で上限が変わり、給与所得者の世帯年収で子1人790万円・2人890万円・3人990万円・4人1,090万円・5人1,190万円以内です(事業所得者は所得600万〜990万円)。子どもが2人以内でも、自宅外通学・単身赴任・勤続3年未満・居住1年未満・海外留学・返済負担率30%超・介護費負担などに当てはまれば990万円まで緩和されます。世帯年収には配偶者の収入も含まれます。
保証料はいくらかかる?連帯保証人を立てた方が得?
教育資金融資保証基金を使う場合、融資額100万円当たりの保証料は返済5年で23,413円、10年で46,413円、15年で69,751円(元金据置なし)が目安で、融資金から一括で差し引かれます。300万円・10年なら約13.9万円で、金利に換算すると年0.8%前後の上乗せです。4親等以内の親族(学生本人の配偶者を除く)に連帯保証人になってもらえば保証料はかかりません。ひとり親家庭は保証料が2/3になります。
JASSO第二種の利率は入学時に決まる?
決まりません。第二種奨学金の利率は貸与が終わる月(通常は卒業時)の財政融資資金の金利で決まります。2026年8月貸与終了分は利率固定方式で年3.000%、利率見直し方式で年2.200%でした。法律で上限が年3%と定められているため、今後金利が上がっても固定方式の3%が最悪値です。在学中は利息がつかず、返還は卒業の7か月後(10月)から始まります。
銀行の教育ローンはどんな人に向いている?
国の教育ローンの年収上限を超える世帯や、350万円(自宅外等450万円)を超える額が必要な場合の選択肢です。2026年9月時点で三井住友銀行が年3.875%(上限300万円・最長10年)、三菱UFJ銀行のネットDE教育ローンが年4.725%で、10月1日以降の借入は年4.975%(上限500万円・最長10年)です。銀行の教育ローンは変動金利が中心で、年2回(4月・10月)の見直しで返済中に金利が上がる可能性があります。保証料は金利に含まれています。
いくらまで借りても大丈夫?
保護者が借りる教育ローンは、住宅ローンなど他の返済と合わせて年収の25〜30%以内、子どもが返す奨学金は卒業後の手取り月収の10%以内が目安です。JASSO第二種で月10万円×4年(480万円)を借りると、年3.0%・20年返還で月約2.7万円になり、手取り20万円の新社会人には13%を超える負担です。借りる前に大学費用の総額と、卒業後の返済額の両方を試算しておきましょう。
この計算の前提データはどこから?
国の教育ローンの金利(令和8年7月1日現在 年4.05%)・上限額・世帯年収の上限は日本政策金融公庫の「教育一般貸付」と融資利率のページ、保証料は同公庫「保証基金のご案内」の100万円当たりの目安、JASSOの利率(2026年8月貸与終了分)・貸与月額・家計基準の年収目安は日本学生支援機構の公表値、銀行の金利は三井住友銀行・三菱UFJ銀行の公表金利を使っています。いずれも2026年9月に各公式サイトで照合しました。返済額は元利均等・元金据置なし・ボーナス返済なしで計算しています。
シミュレーション結果が実感と合わない場合は?
実際の返済額は、借入日の金利、元金据置(在学中の利息のみ返済)やボーナス併用の有無、端数処理によって数百円〜数千円ずれます。JASSOの返還年数は借入総額で決まり、機関保証の保証料も別途かかります。また年収基準は世帯構成・控除の状況で変わる目安です。正確な金額は各機関の返済シミュレーションや窓口でご確認ください。計算ロジックの誤りや数字の違和感に気づかれた場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
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