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夏期講習の費用相場|中3は集団10〜20万円・個別20〜40万円。コマ数を絞る判断基準と学年別早見表

夏期講習の費用を学年別に整理。小学生の補習なら2〜5万円、中学受験の小6は15〜35万円、受験学年の中3・高3は個別指導だと40万円に届くことも。塾の提案コマ数をそのまま受けるべきか、優先順位のつけ方と面談前のチェックリストをまとめた。

「31万円」——中3の夏の見積もり額

31万円。横浜市在住の佐々木さん(仮名・45歳、世帯年収750万円)が、中3の長男が通う個別指導塾の夏期面談で受け取った見積もりの金額です。内訳は80分授業×80コマ(1コマ3,700円で29万6,000円)に、教材費とテスト代で約1万5,000円。「受験の天王山なので5教科全部やりましょう」という塾の提案どおりの数字でした。

夏期講習の見積もりに驚くのは佐々木さんだけではありません。7月上旬は多くの塾で夏期講習の申込締切が迫る時期。この記事では、学年別の費用相場と、提案されたコマ数をそのまま受けるべきかを判断する基準を整理します。

学年別・夏期講習の費用早見表

学年集団塾個別指導
小1〜3(補習)1〜3万円3〜6万円
小4〜6(補習目的)2〜5万円5〜10万円
小4〜6(中学受験)10〜25万円15〜35万円
中1・中23〜8万円8〜15万円
中3(高校受験)10〜20万円20〜40万円
高1・高23〜10万円8〜20万円
高3(大学受験)10〜25万円20〜40万円

金額は首都圏の大手塾を中心とした概算です。地方はこれより2〜3割安い傾向があります。ポイントは2つ。

  • 受験学年(小6・中3・高3)で跳ね上がる。通常月の2〜4ヶ月分の塾代が、夏の1〜1.5ヶ月に凝縮されるイメージです
  • 個別指導は集団の約2倍。1コマあたりの単価が高いうえ、「コマ数の提案」が青天井になりやすい構造だからです

なお、通常授業の塾代そのものは文部科学省「子供の学習費調査」で、公立中学生の学習塾費が年間25万円前後と報告されています。夏期講習だけでこの年額に迫る提案が出てくるのが受験学年の夏、ということになります。塾のタイプ別の年間費用は塾・家庭教師 費用シミュレーターで、通っている塾の条件に合わせて計算できます。

なぜ個別指導の見積もりは膨らむのか

個別指導の夏期講習は「単価 × コマ数」の掛け算です。

```
夏期講習費 = 1コマ単価(3,000〜5,000円) × 提案コマ数 + 教材費・テスト代
```

単価は固定なので、金額を左右するのはコマ数。そして塾側の提案は「理想的にはこれだけやりたい」という上限寄りの数字になりがちです。5教科×各16コマ=80コマといった提案は、機械的に全教科へ均等配分した結果であることが少なくありません。

佐々木さんの場合、模試の成績を見ると数学と英語が足を引っ張る一方、国語と社会は安定していました。そこで苦手2教科+理科の要点だけに絞って40コマに変更。費用は3,700円×40コマ+教材費1万円で約16万円と、当初見積もりのほぼ半分になりました。浮いた15万円は秋以降の模試代・受験料・入学金の準備に回しています。

コマ数を絞る3つの判断基準

提案を鵜呑みにせず、次の順番で考えると費用対効果が上がります。

  1. 模試の偏差値差で優先順位をつける。志望校の目標偏差値との差が大きい教科から順に配分する。すでに届いている教科の講習は「維持」目的なので最小限でいい
  2. 「授業を受ける時間」と「自分で解く時間」の比率を確認する。夏の学力向上は演習量で決まる。1日8時間塾で授業を受ける計画は、演習時間を圧迫していないか
  3. 講習後の通常授業費と合算して年間で見る。夏期講習は単発の出費ではなく年間の教育費の一部。教育費シミュレーターで進路全体の総額を眺めると、「夏にいくらまでかけるか」の上限が見えてきます

中学受験を検討中の家庭なら、そもそも受験ルートと公立ルートで総額がどれだけ変わるかを中学受験vs公立シミュレーターで確認してから夏の投資額を決めるのが順序としては先です。

夏期講習だけ「外部生」として使う手もある

意外と知られていませんが、大手塾の夏期講習は塾生でなくても申し込めるものが多くあります。

  • 予備校の夏期講習は1講座単位で取れる。90分×5回で1万7,000〜2万円前後が相場。苦手単元だけ2〜3講座取れば5万円前後で済みます。年間で通った場合との金額差は予備校費用シミュレーターが参考になります
  • 通信教育や映像授業との組み合わせ。月数千円の通信教材で全体を回し、どうしても詰まる単元だけ講習を使うと、総額は3分の1以下になることもあります
  • 小学生の場合、講習より習い事の夏季集中コース(水泳の短期教室など)のほうが目的に合うことも。習い事全体の月額は子供の習い事費用シミュレーターで棚卸しできます

よくある質問

Q. 夏期講習は行かないと不利になる?
A. 受験学年で「周りが1日中塾にいる」状況だと焦りますが、差がつくのは滞在時間ではなく演習量と復習の質です。自走できる子なら、市販の問題集+講習2〜3講座で十分に戦えます。逆に家では全く勉強しないタイプなら、講習を「強制的に机に向かう時間」として買う価値があります。

Q. 費用は月謝と別にいつ払う?
A. 多くの塾で7月中に一括払いです。夏のボーナスから充てる家庭が多いですが、受験学年は秋以降も模試代・受験料(1校2〜3.5万円)・入学金と出費が続きます。夏に使い切らないよう、年間の受験関連費を先に見積もっておくのが安全です。

Q. 途中でコマを減らせる?
A. 開始前なら変更できる塾がほとんどです。申込締切直前の「今決めないと席がなくなる」という案内に押されて全額分を契約する必要はありません。まず最小構成で申し込み、必要なら追加する方が家計のコントロールは効きます。

面談前のチェックリスト

塾の夏期面談に行く前に、次の5つを確認しておくと提案に流されにくくなります。

  • [ ] 直近の模試で、志望校との偏差値差が大きい教科を2つ特定した
  • [ ] 夏にかけられる上限額を夫婦で決めた(受験学年なら秋以降の費用も含めて)
  • [ ] 提案コマ数の「根拠」を塾に質問する準備をした(なぜこの教科にこのコマ数か)
  • [ ] 講習以外の選択肢(外部生受講・通信教育・市販教材)の費用を把握した
  • [ ] 授業時間と自習時間のバランスを子ども本人と話した

わが家の「夏の上限額」はいくらか——見積もりを受け取る前に、まずそこから決めてみてください。

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