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秋の結婚式ラッシュ、10〜11月にご祝儀3件が重なると出費は約15.5万円|ゲスト側の\"見えない費用\"を1件ずつ積み上げる【2026年】

10〜11月は3連休が2回あり、結婚式の招待が集中しやすい。ご祝儀3万円は同じでも、都内・二次会あり・遠方(新幹線+宿泊)で1件あたりの総額は3.6万〜7.6万円と2倍以上開く。手取り24万円の29歳が秋に3件出席すると15.5万円、手取りの3割超が2ヶ月続く計算を示し、リクルートブライダル総研の調査からご祝儀3万円の妥当性、削れる費目と削れない費目、9月のうちに組む冠婚葬祭予算までまとめた。

「10月に2件、11月に1件。3通目の招待状が届いた夜、財布より先にカレンダーを見た」——東京都内で働く29歳、佐藤ミナさん(仮名・手取り24万円)の話だ。招待はうれしい。ただ、ご祝儀3万円×3件=9万円という計算は、実はゲスト側の出費の6割にも満たない。ヘアセット、二次会の会費、遠方なら新幹線と宿泊。1件ずつ積み上げると、秋の2ヶ月で15万円を超える

この記事は、ゲストの立場で「秋の結婚式ラッシュ」を数字で乗り切るためのものだ。出席パターン別の1件あたり総額、ミナさんの3件の実額、削れる費目と削ってはいけない費目、そして招待状が届く前にやっておく予算の組み方を順に整理する。ご祝儀の金額そのものに迷っている人はご祝儀相場シミュレーターで関係・年代を入れれば即答が出る。

なぜ秋に集中するのか——3連休と「気候の良さ」

挙式月の分布は調査によって春優位・秋優位が分かれる。リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」をもとにしたゼクシィの記事では、人気の挙式月は6月(14.0%)、5月(13.1%)、4月(12.4%)の順で、10月は9.1%、11月は8.0%。一方、ハナユメの調査では10月が11.6%で最多、11月が11.3%で続く。どちらの調査でも10〜11月の2ヶ月だけで年間の2割前後を占める点は共通している。

秋に寄る理由は単純だ。

  • 気候が安定し、屋外演出やガーデン挙式がしやすい
  • 2026年は10月10〜12日(スポーツの日)と11月21〜23日(勤労感謝の日)の3連休があり、遠方ゲストを呼びやすい
  • 夏の暑さと年末の繁忙期を避けると、選択肢が自然と10〜11月に絞られる

つまり、新郎新婦が「ゲストに来やすい日」を選ぶほど、ゲスト側は同じ週末に招待が重なる。ミナさんの3件も、10月10日(土)、10月24日(土)、11月14日(土)と全部土曜だった。

ご祝儀3万円は「高い」のか——新郎新婦側の数字から見る

先に、3万円という相場の妥当性を確かめておく。同じ「結婚マーケット調査2025」から、挙式と披露宴を1回ずつ実施した人の数字を並べる。

項目平均
挙式・披露宴の総額298.6万円
招待客人数57.2人
招待客1人あたりの費用7.3万円
ご祝儀総額187.1万円
自己負担額(総額−ご祝儀)158.9万円

ご祝儀総額÷招待客数で、ゲスト1人が包んだ平均額は約3.3万円。対して新郎新婦がゲスト1人にかけている費用は7.3万円だから、3万円を包んでも新郎新婦側は1人あたり約4万円の持ち出しになっている。「3万円は多すぎでは」という迷いに対しては、料理・引き出物・会場費を考えると相場としてむしろ控えめ、というのが数字の答えだ。関係別の金額(上司3〜5万円、兄弟姉妹5〜10万円など)はご祝儀の相場記事で早見表にしている。

出席パターン別・1件あたりの総額

ご祝儀は固定でも、周辺費用で1件の総額は2倍以上変わる。女性ゲスト(ヘアセットあり)を基準に、代表的な5パターンを試算した。金額は2026年の都内相場の目安で、新幹線は東京〜新大阪の「のぞみ」普通車指定席(通常期・片道14,720円)で計算している。

パターンご祝儀ヘアセット交通費二次会会費宿泊1件の総額
A. 都内・披露宴のみ30,000円5,000円1,000円36,000円
B. 都内・二次会あり30,000円5,000円1,000円7,000円43,000円
C. 遠方(新幹線往復+前泊)30,000円5,000円29,440円12,000円76,440円
D. 夫婦で出席・都内50,000円5,000円2,000円57,000円
E. 二次会のみ1,000円7,000円約8,000〜10,000円

男性ゲストはヘアセット分の5,000円が不要になる一方、スーツのクリーニングや靴の手入れで2,000〜3,000円は見ておきたい。Cの遠方パターンは、新郎新婦から「御車代」として交通費の半額〜全額が出る慣習もあるが、招待状の段階では分からない。御車代は期待せずに予算を組み、出たら貯金に戻すのが安全側の考え方だ。

パーティードレスを新調するなら、ここに購入2〜3万円またはレンタル8,000円前後が加わる。購入25,000円とレンタル8,000円を比べると、レンタル3回で24,000円、4回で32,000円。同じドレスを4回以上着る見込みがあるなら購入が有利だが、同じ友人グループの式が続くと「また同じ服」問題が起きるので、実際はレンタルと購入の併用に落ち着く人が多い。年間の被服費全体の中でどこまで許容できるかはファッション費用シミュレーターで確認できる。

ミナさんの秋——3件の実額と手取りに占める割合

ミナさんの3件を上のパターンに当てはめる。

日付相手パターン出費
10月10日(土)高校の友人・都内ホテルA36,000円
10月24日(土)会社の同期・都内レストラン+二次会B43,000円
11月14日(土)大学の友人・大阪(前泊)C76,440円
合計155,440円

計算式で書くとこうなる。

```
10月の出費 = 36,000 + 43,000 = 79,000円
11月の出費 = 76,440円
秋の合計 = 155,440円
```

手取り24万円に対して、10月は79,000÷240,000=32.9%、11月は76,440÷240,000=31.9%。家賃8.5万円を払った残り15.5万円で見れば、10月は残りの半分が結婚式に消える。ドレスを1着レンタル(8,000円)すれば163,440円、大阪の友人から御車代1万円が出れば145,440円。上下1万円ほどの幅はあるが、「秋の2ヶ月で15万円前後」という桁は動かない

ミナさんはこの計算をして、11月の大阪だけ「日帰り+早割」に切り替えた。前泊12,000円をやめ、往復の新幹線を早期予約の割引商品にすると、往復で数千円は下がる。ただし式の開始が11時なら朝6時台の新幹線になるので、体力とヘアセットの時間(大阪駅前のサロンで朝7時から)を含めて判断した結果、「宿泊はやめるが早割は無理せず通常料金」で約64,000円に落ち着いた。3件合計は約143,000円。

削れる費目と、削ってはいけない費目

秋の3件で「どこを絞るか」は、費目の性質で決めると迷わない。

削ってよい費目(相手に影響しない)

  • ヘアセット: 自分でまとめ髪にすれば5,000円→0円。動画を見て練習する時間があれば最も効果が大きい
  • 宿泊: 日帰り可能な距離なら前泊をやめる。ただし朝が早すぎるとヘアセットの予約が取れない
  • ドレス・小物: レンタルや手持ちの組み合わせで対応。バッグや靴は使い回しが前提
  • 二次会からの帰りのタクシー: 終電を意識して会場を出る

削ってはいけない費目(相手との関係に直結する)

  • ご祝儀そのもの: 3万円が厳しいなら2万円+5,000円相当のプレゼントという形はあるが、相手が親しいほど「額を下げた」ことは残る
  • 欠席の連絡タイミング: 出席と返信した後の欠席は、料理・引き出物のキャンセル料が新郎新婦にかかる。迷うなら返信期限の前に決める

一方、費目を削る以外に「件数を選ぶ」判断もある。招待状の段階で欠席する場合は、ご祝儀1万円と祝電またはプレゼントを送るのが一般的で、出席時の3分の1程度で済む。ただしこれは家計の都合を相手に説明しない前提の話で、二次会のみ参加に切り替える(会費7,000円前後)という中間の選択肢もある。

招待状が届く前に組む「冠婚葬祭予算」

結婚式の招待状は挙式の2〜3ヶ月前に届くのが標準だ。9月に届いた分で11月まで、10月に届いた分で12月までが見える。9月末の時点で秋の件数はほぼ確定しているので、ここで予算を組める。

20代後半〜30代前半は、友人・同僚・親族の式が年2〜4件重なりやすい年代だ。都内中心なら1件4万円前後、遠方が1件混じるとして年間15〜18万円。月に直すと1.3〜1.5万円で、これを「冠婚葬祭費」として毎月別口座に積み立てておくと、秋のラッシュで生活費を崩さずに済む。

```
年間の目安 = 都内3件 × 4万円 + 遠方1件 × 7万円 = 19万円
月の積立 = 19万円 ÷ 12ヶ月 ≒ 1.6万円
```

積立を始める時点で既に招待が見えているなら、貯金目標シミュレーターに「目標15万円・期限2ヶ月」と入れて月の積立額を逆算する方が現実的だ。ボーナス月が近いなら、ボーナスの使い道シミュレーターで冬のボーナスから冠婚葬祭のプールを先に確保しておく手もある。誕生日・出産祝い・お歳暮まで含めた年間の贈答費全体はプレゼント予算シミュレーターで一覧にできる。

なお、ミナさんのように「手取りの3割が2ヶ月続く」状況は、翌年に自分が主催側に回ると逆転する。挙式・披露宴の自己負担は平均158.9万円で、ご祝儀の3万円が集まっても半分以上は持ち出しになる。ゲストとして払った額は、いずれ回収するというより「順番に負担し合っている」と捉えた方が、秋の出費の受け止め方は変わる。自分の式を考え始めた人は結婚式費用シミュレーターと、29歳カップルの結婚式費用のケース記事が参考になる。

よくある質問

Q. 3件重なって金銭的に厳しい。1件を2万円にしてもいい?
A. 20代なら2万円+品物という形は珍しくないが、「割り切れる数字を避ける」慣習から、1万円札1枚+5千円札2枚で3枚にする、あるいは2万円にプレゼントを添える人が多い。同じ友人グループ内で金額が伝わることもあるので、下げるなら全員に対して同じ基準にする。

Q. 遠方の式で御車代が出なかった。交通費は自己負担が普通?
A. 新郎新婦が交通費の半額〜全額を負担する、または宿泊を手配するのが慣習だが、義務ではない。近年は「御車代なし・会費制」や「宿泊のみ手配」も増えている。出るかどうかは当日まで分からないことが多いので、この記事の試算では御車代なしを基本にしている。

Q. 秋の結婚式は本当に多い?春の方が多いという話も聞く。
A. 調査によって順位は入れ替わる。結婚マーケット調査2025では6月・5月・4月が上位で10月は9.1%、ハナユメの調査では10月が11.6%で最多。いずれも10〜11月は年間上位で、2ヶ月合計で2割前後を占める。招待が「重なる」体感は、3連休に挙式が寄ることが主因だ。

Q. 会費制の披露宴だった。ご祝儀は別に必要?
A. 会費制(結婚マーケット調査2025では披露宴の15.7%)は会費がご祝儀の代わりで、原則として別のご祝儀は不要。会費は袋に入れず、お釣りが出ないように受付で渡す。特に親しい相手なら会費とは別に5,000円前後のプレゼントを贈る人もいる。

Q. この記事の数字はどこから?自分の条件と違う場合は?
A. 新郎新婦側の費用・招待客数・ご祝儀総額はリクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」、挙式月の分布は同調査をもとにしたゼクシィの記事とハナユメの調査、新幹線料金はJR東海の通常期料金(東京〜新大阪・のぞみ普通車指定席)を使った。ヘアセット・二次会会費・宿泊は2026年の都内相場の目安で、地域や会場で前後する。自分の関係・年代でのご祝儀額はご祝儀相場シミュレーターで確認でき、数字が実感と合わない場合はお問い合わせフォームから教えてほしい。

9月末までにやること

  1. 手元の招待状を並べて、11月までの件数と「都内/二次会あり/遠方」のパターンを確定する
  2. パターン別の総額(A 3.6万・B 4.3万・C 7.6万円)を足して、秋の合計を出す
  3. 合計が手取りの2〜3割を超えるなら、遠方の宿泊とヘアセットから削る。ご祝儀は最後まで触らない
  4. 足りない分は貯金目標シミュレーターで残り期間の積立額を逆算する
  5. 来年以降は「冠婚葬祭費」として月1.3〜1.6万円を別口座に積み立て、招待状が来ても生活費を崩さない体制にする

冠婚葬祭全体の費用感(葬儀・香典・出産祝い・お年玉まで)は冠婚葬祭のお金完全ガイドにまとめている。

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