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奨学金の返済額シミュレーション|384万円は利率3%で月21,531円・利息133万円【2026年の利率上昇に対応】

JASSO第二種奨学金の利率は2026年10月貸与終了で固定3.0%(上限)・見直し2.274%。384万円を20年で返すと利率3%で月21,531円・利息約133万円(1%なら約42万円)。JASSO規定の返還年数での借入額×利率別の早見表、繰上返還の効果、繰上返還と投資の比較、減額返還(年収400万円以下・2/3〜1/4)、勤務先の代理返還まで一次情報で解説。

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結論: 2026年に卒業する人は「利率3%・月2万円超・利息130万円台」が基準

JASSO(日本学生支援機構)第二種奨学金の貸与利率は、2026年10月に貸与が終了した人で利率固定方式3.000%(制度上の上限)・利率見直し方式2.274%です。固定方式は7月から4か月連続で上限に張り付き、見直し方式は7月2.0%→8月2.2%→9月2.4%と上がった後、10月は2.274%に下がりました。

月8万円×4年=384万円をJASSO規定の20年(240回)で返すと、利率3%なら月21,531円・利息総額約133万円、1%なら月17,737円・利息約42万円です。JASSO自身が公表している返還例も3%で月21,531円(返還総額5,167,586円)と、月額は1円単位で一致します。自分の条件は奨学金返済シミュレーターですぐ計算できます。

利率はいつ決まる?2022〜2026年の推移

第二種の利率は申込時ではなく貸与終了月に確定します。固定方式は確定した利率が完済まで続き、見直し方式はおおむね5年ごとに市場金利で改定されます。どちらも基本月額は年3.0%が上限で、在学中は無利子です。

貸与終了月利率固定方式利率見直し方式
2022年3月0.369%0.040%
2024年3月0.940%0.400%
2025年3月1.641%1.100%
2026年3月2.423%1.600%
2026年7月3.000%2.000%
2026年9月3.000%2.400%
2026年10月(最新)3.000%2.274%

出典: JASSO「第二種奨学金の利子と利率の算定方法」各年度貸与利率一覧・「貸与利率の推移」(2026年11月2日確認)。私立医歯薬系の増額分や入学時特別増額の「増額部分」は原則0.2%上乗せ(財政融資資金の利率が2.9〜3.1%なら3.1%)で、利率固定方式は2026年9月が3.322%、10月が3.100%です。

返還年数と月額は「借入総額」で自動的に決まる

定額返還の返還年数は自分で選ぶものではなく、JASSOの「奨学金返還年数算出表」で決まります。計算式は貸与総額 ÷ 割賦金の基礎額(小数点以下切り捨て)で、340万円を超えると一律20年です。

借入総額(貸与例)返還年数無利子(第一種)利率1.0%見直し2.274%固定3.0%
144万円(月3万×4年)13年9,230円9,892円 / 利息10.3万10,772円 / 24.1万11,293円 / 32.2万
240万円(月5万×4年)15年13,333円14,428円 / 19.7万15,896円 / 46.1万16,769円 / 61.9万
384万円(月8万×4年)20年16,000円17,737円 / 41.7万20,106円 / 98.5万21,531円 / 132.8万
480万円(月10万×4年)20年20,000円22,172円 / 52.1万25,133円 / 123.2万26,914円 / 165.9万

月額は元利均等に、返還開始前の据置期間利息を上乗せしています。第二種は貸与終了の翌月1日から利子が付き、返還は翌月から数えて7か月目に始まるためです。JASSO「返還のてびき」によると据置期間は「貸与終了の翌月1日〜初回返還期日の前月27日」で、3月貸与終了なら4月1日〜9月27日の179日。384万円・3%なら384万円×3%×179/365=56,495円(1円未満切捨て)を240回で割り、1回235円が加わります。

第一種の実例ではJASSOの返還例どおり、月6.4万円×4年(307.2万円、私立・自宅外の上限)は18年・月14,222円、月5.1万円×4年(244.8万円)は15年・月13,600円になります。

繰上返還の効果は利率でここまで変わる

JASSOの繰上返還は手数料無料で、繰り上げた分だけ返還期間が短くなります(翌月からの月額は不変)。第二種は繰り上げた期間の利子がかかりません。384万円・20年返還で試算すると次のとおりです。

繰上返還の方法利率1.0%利率2.4%(2026年9月の見直し方式)利率3.0%
3年目末に50万円約8.5万円減約22.6万円減約29.5万円減(3年1か月短縮)
3年目末に100万円約15.4万円減約40.3万円減約52.2万円減(5年11か月短縮)
10年目末に50万円約4.6万円減約11.7万円減約15.0万円減
毎月5,000円を追加約9.7万円減約25.3万円減約32.7万円減(4年10か月短縮)

早いほど効果が大きいのは住宅ローンと同じです。ただし据置期間の利子は繰上返還しても減りません。また毎月繰り上げる場合はその都度スカラネット・パーソナルでの申込みが必要で、減額返還・猶予の適用中は繰上返還できません。

繰上返還と投資、どちらが得か

残高300万円・残り15年で、手元の100万円を「今すぐ繰上返還し、完済後は毎月の返還額を積み立てる」か「年4%(期待値)で15年運用する」かを比べると、15年後の資産は次のようになります。

奨学金の利率繰上返還で減る利息A: 繰上返還→完済後に積立B: 100万円を年4%で運用
0.5%約6.4万円(約10年で完済)約117万円約180万円
3.0%約43.7万円(約9年3か月で完済)約160万円約180万円

期待リターン4%が実現すれば利率3%でも投資が約20万円上回りますが、運用が年3%なら両者はほぼ同じ(約156万円)です。繰上返還は元本割れのない年3%の確定利回りなので、判断は次の順で考えると迷いません。

  1. 生活防衛資金(手取り3〜6か月分)がないなら、どちらもせず貯蓄が先
  2. 利率1%未満なら、新NISAで積立を優先する合理性が高い
  3. 利率2.3〜3%で、15年以上持ち続けられない・暴落時に売ってしまいそうなら繰上返還
  4. 迷うなら半分ずつ。繰上返還は後からいつでもできる

返還が苦しいときの3つの制度

1. 減額返還制度 — 月額を2/3・1/2・1/3・1/4に減らし、その分返還期間を延ばします(1回12か月・通算15年まで)。2024年度から収入の目安が年収325万円→400万円以下に引き上げられ、扶養する子が2人なら500万円・3人以上なら600万円以下です。被扶養者1人につき38万円を控除して審査されます。

2. 返還期限猶予(一般猶予) — 経済困難なら給与収入300万円以下(給与以外を含む場合は所得200万円以下)が目安で、通算10年まで返還を先送りできます。傷病・災害・生活保護・産休育休などは年数制限がありません。

3. 所得連動返還方式(第一種のみ) — 月額=(課税対象所得−子1人につき33万円)×9%÷12、最低月2,000円。

減額も猶予も利子を含む返還予定総額は変わりません。一方、延滞すると年3%の延滞金がかかり、延滞3か月以上で個人信用情報機関に登録されます。苦しくなる前に申請しましょう。

勤務先の「代理返還」は手取りを減らさず返せる

企業がJASSOへ直接送金して返還を肩代わりする奨学金返還支援(代理返還)は、2024年5月末時点で2,023社が導入しています。JASSO資料では、直接送金分は所得税が非課税となり得て、社会保険料の報酬にも原則含めないとされています。384万円・3%で毎月1万円の支援が続けば、返還期間は7年9か月短くなり、本人が払う利息も約52万円減る計算です。就職・転職先を選ぶときは、制度の有無と上限額を確認する価値があります。

住宅ローン審査への影響

奨学金の返還額は住宅ローンの返済負担率に含めて審査されるのが一般的です。年収に対する返済負担率の上限まで借りようとすると、奨学金の月1.5万円は審査金利3〜4%・35年で借入可能額を約340〜390万円押し下げる計算になります(月1.5万円の35年分の現在価値。金融機関の基準により異なる計算用の仮定)。月々の返済額は住宅ローン 月々返済額シミュレーターで確認できます。

よくある質問(FAQ)

Q. この記事のデータの出典は?

利率はJASSO「第二種奨学金の利子と利率の算定方法」、返還年数は「返還期間と割賦金」の奨学金返還年数算出表、返還例は「大学・返還例」、据置期間は「割賦方法」、繰上返還・減額返還・返還期限猶予・延滞金・代理返還は各制度ページで、すべて2026年10月28日に確認しました(利率は2026年11月2日に再確認し、2026年10月貸与終了分が最新の公表値)。据置期間利息の計算方法は「返還のてびき」2026年度 詳細版18頁によります。2024年度の減額返還の見直し(325万円→400万円)は文部科学省「奨学金事業の充実」によります。表の金額は奨学金返済シミュレーターと同じ計算式(元利均等+据置期間利息)で、JASSO公表の返還例(第二種24例)と月額は23例で1円単位で一致し、残る1例も差1円です。

Q. 利率固定方式と見直し方式、どちらを選ぶべき?

2026年10月なら384万円・20年で固定21,531円・見直し20,106円と月1,425円の差で、見直し方式の利率がそのままなら利息は約34万円少なくなります。仮に5年後(61回目)から上限の3.0%へ上がり、残り180回の月額が21,150円に増えても利息総額は約117万円と、最初から固定3.0%(約133万円)より少ない計算です。ただし見直し方式の利率は2026年に入って月ごとに上下しながら上昇傾向にあるため(9月2.4%→10月2.274%)、毎月の額を確定させたい人は固定が安心です。方式は貸与が終了する年度の一定時期まで変更でき、貸与終了後は変えられません。

Q. 数字が実感と合わない場合は?

利率は小数第3位まで人によって違い、増額部分がある人は加重平均、月賦・半年賦併用の人は半年賦分が別に引き落とされます。「第二種奨学金の返還条件等通知」やスカラネット・パーソナルの値をシミュレーターの詳細設定に入れて再計算してください。それでも合わない場合はお問い合わせフォームからご連絡ください。

Q. 返還を始めたばかりで手取りが少ないときは?

初任給の手取りに対して返還額が何%になるかを手取り計算シミュレーターで確認し、生活費が回らないなら減額返還(年収400万円以下が目安)を検討しましょう。借りる前の人は、大学4年間の費用シミュレーターで必要額を詰め、月1万円減らすだけで384万円→336万円となり、返還年数も19年に縮むため、3%なら利息は約133万円→約110万円と約23万円減ります。

Q. 奨学金の返済は年末調整や確定申告で控除できる?

できません。奨学金の返還額は所得控除の対象外です。ただし勤務先の代理返還(JASSOへの直接送金)は、本人の所得税が非課税となり得ます。

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